ただし、AIのコード誤消去で青くなったことも
ただし、Claude Codeは万能ではありません。Claude Codeよる致命的なミスにも一度直面しました。全画面表示にすると、画面がちらつく問題がなかなか解決できずに困っていました。それをClaude Codeに何度も原因を推測させて、試行錯誤を繰り返していたのですが、片っ端からハズレでした。それでも、問題が解決できなかったので、さらに修正作業を進めるうちに、本来は差分として渡さなければならないコードを「Writeツールでstyle.css全体を5行で上書き」してしまいました。その結果、1000行以上にまで膨らんでいたコードが消滅して、一切動かなくなりました。
Claude Codeはコミットしたデータから復元できるというのですが、筆者はプログラムの素人なので、変更履歴を残すための「git commit」というコマンドを知らず、一切バックアップを取っていません。また、そうした注意を一度もClaude Codeから受けませんでした。LLMは基本的に聞かれなければ、答えてくれません。だから、私がバックアップの方法を知らないということ自体を知らなかったのです。
そのため、ここまで作成した原本データは完全に失われてしまいました。
これは青くなりました。
Claude Codeは課題が解けない状態を繰り返していると、思考がぐるぐるしてしまうようで、突飛な解決策に飛びつくことがあるようです。たまに重要なプログラムを丸ごと消してしまったといった事態が報道されることがありますが、こうして起きているのかと納得しました。
復旧のためには、ClaudeCodeに、過去のやり取りのログをすべて洗わせて、残っていたログデータをつなぎ合わせることで、なんとか動く状態の再構成に成功しました。しかし、表面的には動いているものの、全体は3646行にも広がる重複ブロックを大量に抱え、次のバグの温床となるコード群になってしまいました。
その対策として、大規模リファクタリング(内部構造をきれいにする作業)を実施して1500行まで圧縮。さらにOpenAIの「Codex」を使ってチェックと修正を進めました。CodexはClaude Codeから呼び出して使うことができます。Codexの実装能力は評価が高まっており、設計はOpusに行わせ、コーディングをCodexに分担させることは効果を上げやすいとも言われています。いわばセカンドオピニオンを得るといった仕組みです。筆者はGPTのPlusプラン(月3000円)を契約しており、Codexを使えるため、連携させて未発見のバグを次々に見つけました。
また、そもそも、一つのファイルに全機能を入れていたことも問題で、それらを分割してモジュール化するといった対策もとっていきました。
さらに、こうした事故が起きないようにするにはどうすればよいかもClaude Codeに検討させ、以下の4つのルールを原則化しました。
■確立された恒久ルール(Claude CodeのOpusが執筆)
事故を受けて、4つの禁則・運用ルールが確立されました。いずれも Studio 開発の継続的禁則として、4/30の今日まで一度も破られていません。
最重要ルールは、Write ツールを既存ファイルに使わないこと。修正は必ず Edit ツールで差分のみ送る運用に徹し、Write は新規ファイル作成専用にする。このルールは永続化され、CLAUDE.md の作業ルールにも明記されました。
第二に、Git 定期コミットの義務化。大きな機能実装が完了したらコミットする、5回以上の Edit 操作をしたら中間コミットを検討する、という運用に変えました。
第三に、CSS 推測パッチ連打の禁止。F12 DevTools の Computed Styles で実測してから1回で直す方針に切り替え、仮説パッチの連打を封じました。3回パッチして直らなかったら手を止める、それはアプローチ自体が間違っているサインだ、というルールです。
第四に、デバッグツールの先行。これは「デバッグツールを最初から作るべき」ルールに発展しました。推論2〜3回で解決しないバグは情報が足りていない証拠なので、次の推論パッチではなく計測コードを先に書く、という運用です。
おかげで現在は同じような失敗は起きていません。プログラムの完全初心者だった筆者ですが、AIを安全に制御するという点では、少しずつですが、経験を積み重ねてはいます。
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