●96室の独居房が並ぶ静寂の回廊
監視窓を備えた重厚な木製扉の前に立つと、ここで受刑者が過ごしたリアルな日常の空気感が直接肌に伝わってきます。
かつて受刑者と外部の人が面会する「接見所」として利用されていたA棟では、「歴史と建築」を学ぶことができます。改修によって壁を8面くり抜き、空間を1つに繋げることで開放的な展示エリアへと生まれ変わりました。
壁面にはむき出しの赤レンガが見えますが、これは改修工事の際に漆喰を剥がして姿を現したもので、当時の受刑者が粘土を焼き、ひとつひとつ手で作り上げたものです。また精巧な「明治五大監獄」の模型も展示されており、118年の歴史の重みを感じながら日本の行刑の歴史を学ぶことができます。
● “管理された日常” 扉の前に立つと、空気が変わる
B棟は「規律と暮らし」をテーマに、実際の刑務所の暮らしを受刑者の目線で紹介するエリア。起床から就寝まで分刻みで定められたスケジュールや、髪型、服装、布団の畳み方に至るまでの厳格なルールが、壁一面にグラフィカルなデザインで描かれています。
アートディレクターの佐藤卓氏が長年取り組んできた「デザインの解剖」の手法が活かされており、管理された日常の展示を見ているうちに、「分刻みのスケジュールや固定観念に縛られる現代の自分は、本当に自由か」と、自身の生活と重なり合う不思議な感覚に陥ります。
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