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格安マザーでハイエンドCPUは無理? ASRockのB860マザーでCore Ultra 7 270K Plusを動かしてみた

文●KTU (加藤勝明) 編集●北村/ASCII

提供: ASRock

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CINEBENCH連続2時間でも大丈夫!?

 ここまでの検証でB860 Challenger WiFi WhiteはCore Ultra 5 250K Plusはもとより、格上のUltra 7 270K Plusでもパフォーマンスを引き出せることが判明した。しかしこの世界、動かせても安定性が……という落とし穴が常につきまとう。エントリークラスマザーに近づくほど、CPUの電源フェーズ数は少なくなり、冷却用ヒートシンクもシンプルなものになるからだ(今はヒートシンク価格もバカにならない)。

 そこで今回はCINEBENCH 2026のnTテストを2時間連続で動かし、その最中のCPUクロックやCPUパッケージ温度(Tcase)を「HWiNFO Pro」で追跡した。今回のテスト環境は室温26度環境に設置し、メモリースロット側からI/Oパネル側に風が抜けるよう14cmファンを固定している。

CINEBENCH 2026 nTテスト中のCPUクロック。右端の大きく下がっている部分はテスト終了→アイドル状態に推移した時のデータである

 まずクロック(全コアの平均値)の推移を見ると、どちらのCPUも終始安定している。Core Ultra 7 270K Plusの処理中はほぼ4.9GHz前後、Ultra 5 250K Plusでは4.75GHz前後で小刻みに動く程度だ(クロックが大きく下がるのは1ループ終了時)。

CINEBENCH 2026 nTテスト中のCPU Tcase

 次にCPU温度だが、こちらはコア数が多くクロックも高いCore Ultra 7 270K Plusの温度がそれなりに高くなった。とはいえ全コアフルロード状態で76〜77度、ときどき80度を超える程度だが、これはB860 Challenger WiFi Whiteの性能というよりは今回使用した簡易水冷(Challenger White 360 Digital)のおかげだ。ちなみにファン回転数はマザーのデフォルトのまま(ポンプはFull Speed)にしている。

CINEBENCH 2026 nTテスト中におけるシステム全体の消費電力

 上のグラフは、CINEBENCH 2026中にHWBusters「Powenetics v2」を利用し、ATXメインパワー&EPS12V×2&PCI8ピン×2の各ケーブルを流れる電力を直接計測したものである。PCI Express x16スロットからビデオカードに流れる電力が除外されているが、ほぼシステム全体の消費電力といっても差し支えないデータだ。

 これによればCore Ultra 7 270K Plusの消費電力は高負荷時平均で約317W、Ultra 5 250K Plusは約226W。Core Ultra 7 270K Plusのコア数が多い分消費電力が増えているといえる。

 これだけ電力を食うと心配なのが電源回路への負荷だ。ただB860 Challenger WiFi Whiteの場合、まだHWiNFOの温度センサー情報が未整備であるため、MOS温度を示していると思われるデータは取得できなかった。そこでElitech製の温度ロガー「RC-5+TE」のプローブをB860 Challenger WiFi Whiteのヒートシンク表面に張り付け、CINEBENCH 2026の2時間連続テスト中に計測した。

温度ロガーの貼り付け位置。ヒートシンクが小さく温度が上がりやすい

B860 Challenger WiFi Whiteのヒートシンク表面温度

 プローブを雑に固定した簡易的な検証ではあるが、Core Ultra 7 270K Plusを動かし消費電力が増加すると、連動してヒートシンク表面温度が大きく変動する。今回の検証のように微風でもファンの風を当てていれば40度台前半にとどめることができる。

 ちなみにファンを除去し、CPU周囲をほぼ無風状態でテストすると54度まで上昇。ケースファンを適切に設置しCPU付近の空気を動かすことが、Core Ultra 7 270K Plusを運用する上の肝といえるだろう。

Core Ultra 200S Plusシリーズで組むなら選択肢に加えたい

 以上でB860 Challenger WiFi Whiteのレビューは終了だ。価格重視のChallengerシリーズだけあって、M.2やCPU付近のヒートシンクがシンプルだったり、USBポートが5Gbps主体(これはB860の仕様)という「安さゆえの薄味感」はあるものの、しっかりCore Ultra 7 270K Plusもフルロードで2時間動かしてもまったく動じていない。ただヒートシンク表面温度を下げるためにケースファンを適切に回す必要があることを覚えておきたい。

K型番のCore Ultra 7 270K Plusをフルロードで2時間動かしても問題ないB860マザー「B860 Challenger WiFi White」

 B860マザーをK付きCPUに使うのは抵抗があると言う人は確かにいるが、CPUはOCせず定格で使うと決めている人にとっては非常に費用対効果の良い選択になる。マザーで浮いた予算を、Core Ultra 200S Plusシリーズの性能を引き出せる高クロックメモリーに回すのは、メモリー高の時代だからこそのノウハウといえるだろう。

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