あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第624回
Honda「Super-ONE」
俺たちはこういうホンダを待っていた! 軽EVベースの痛快ホットハッチ「Super-ONE」が楽しすぎた
2026年04月12日 12時00分更新
Hondaが久々にやってくれました! 俺たちの大好きなホットハッチを作ってくれたんです。その名は「Super-ONE」。発売前にサーキットで試乗する機会に恵まれたので、走ってみたところ、これが実にゴキゲン。ということで、そんなSuper-ONEをご紹介します!
先行予約を4月16日から開始、5月下旬から発売というスケジュールになっています。価格やバッテリー容量などの情報はいまのところ非公開です。
N-ONE :eのスポーツバージョンが「Super-ONE」
Super-ONEというクルマを一言でいえば「N-ONE :eをベースにしたファンなクルマ」。「なんだ、軽EVか。解散!」と言わないで。軽EVのプラットフォームを使って、Aセグメントスポーツという他社にはないジャンルのクルマなのですから。
N-ONE :eとの変更点は大きく2つ。ひとつはワイドトレッド&幅広タイヤの採用でグリップ力が向上したということ。具体的にはサスペンションアームを5cm伸ばしたそうで、それに伴い軽自動車規格ではなく、5ナンバーサイズとなってしまいましたが、大きく張り出したオーバーフェンダーがカッコイイのでヨシとしましょう。
次にBOOSTモードを搭載したこと。モーターはN-ONE :eと同じなのですが、N-ONE :eは軽自動車規格では64馬力に抑えられていた最高出力を、約100馬力(正しくは95馬力程度)にまで解放! 軽自動車の軽さで100馬力、これが楽しくないわけがありません! ちなみに最大トルクはN-ONE :eと同程度、最高速度のリミッターも135km/hと、N-ONE :eと同じです。
さらにBOOSTモードをオンにすると、BOSE製の車内スピーカーから派手なエンジン音が出るようになるほか、LCDメーターが3連メーター表示になるなど、実に遊びゴコロをくすぐる演出がなされています。ちなみに、BOOSTモード時の擬似エンジン音の増減及びオフはできないようです。
遊びゴコロはこれだけに止まらず、パドルシフトを駆使した際に擬似的にシフトショックも再現。これは一部の輸入EVでも見られる機能なのですが、日本メーカーで採用したのは珍しいのです。
走行モードはほかに、派手な擬似エンジンサウンドはそのままに、出力を64馬力に制限したSPORTモード、静かなNORMALモード、航続距離を延ばすECOモード、そしてワンペダル動作のCITYモードと多彩。走りのシーンにあわせて色々楽しめそうです。
俺たちはこういうHondaを待っていた!
それでは、サーキット走行開始。まずは普通のモードから。軽自動車に比べればトルクは太く、出足のよさを感じるものの、ぶっちゃけN-ONE :eのちょっと足が引き締まったクルマ、という程度。強いていうなら、「N-ONE :e RS」でしょうか。
とはいえ、ワイドトレッド化とタイヤが太くなった効果に加え、床面にバッテリーを配置したことによる低重心化により、コーナーでは結構粘る印象。N-ONE RSで頑張った時のコロっと横転しそうなこわさはありません。
感心したのはハンドリングのクイックさ。というのもSuper-ONEの車体重量は1090kgと、他社のコンパクトEVよりも300kgも軽いのです。スポーツカーによって軽さは何よりの武器であり、楽しさにつながります。「俺たちはこういうHondaが好きなんだよ!」と思わず心の声がダダ漏れしてしまうこと間違いナシ!
お楽しみのBOOSTモードをオン。ポルシェやBMW Mシリーズのようなカウントダウンタイマーが出て……ではなく、いつまでも約100馬力の最高出力が得られますから、ハンドル操作中にボタンを連打する必要はありません。アクセルを踏み込んだ時に、加速時の頭打ち感がなくなり、気持ちよさが大幅アップ!
良い意味で、踏んでもたかがしれていることもあり、安心してアクセルをベタ踏みできます。それが走りの面白さに繋がるのはいうまでもありません。絶対的な速さではなく、絶対的な楽しさ。それがSuper-ONEというクルマであると感じました。これは欲しい!
走りの楽しさだけでなく実用面も優れている
いくら楽しくても、実用的でないと困っちゃいます。まずは航続距離から。BOOSTモードを有していながらWLTCモードで一充電あたり274kmと、N-ONE e:に比べると20kmほど短い程度に抑えられています。ちなみに他社の軽EVはカタログ値で180kmです。そして急速充電は50kWh入力に対応します。
インテリアは専用シート(セミバケットタイプ)が用意されているほか、センターディスプレイはほかのHonda車でおなじみとなったGoogleアシスタント入りの9インチタイプをマウント。N-ONE e:では、オプションのナビを別途購入するタイプでした。
後席や荷室などはN-ONE e:譲りといったところ。合わせてアクセサリー関係も基本的にはN-ONE e:に用意されているものが使えるようです。
個人的には後席用のPD45W出力のUSB-C充電端子は、移動中にノートPCや大容量モバイルバッテリーを充電したい人にとってマストアイテムだと思います。
遊びゴコロいっぱいのクルマだから、純正アクセサリーであるホンダアクセスからは懐かしのブルドッグ(シティターボ2)を彷彿とさせるフォグライトとステッカー、無限からは厳ついスタイルに仕上げるエアロパーツと魅力的なアイテムが豊富。カスタマイズして自分だけの1台を作りたくなります!
「シビック TYPE-Rはボディーが大きいんだよね」「プレリュードは走りはとてもイイけど実質2人乗りなんだよね」との声が聞こえてくる昨今のHondaスポーツ車両。でもSuper-ONEは、久々のホットハッチということで注目を集めそう。
気になる価格は取材時には教えてもらえなかったものの「期待してください!」とのこと。国からの補助金も出ることでしょうから、メッチャ期待して待ちましょう!
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