あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第610回
【最長航続距離846km】アウディ「A6 e-tron」はEVの航続不安を過去にする究極のグランドツアラー
2026年02月01日 12時00分更新
先進の3画面ディスプレイと
進化したバーチャルミラー
運転席と助手席には、運転席に11.9インチ、センターに14.5インチ、そして助手席にオプションの10.9インチという、3枚の液晶がならびます。
センターモニターはナビのほか、各種車両設定の変更が可能。従来のアウディとは異なる新しいグラフィックは見やすい印象を受けます。
助手席側のモニターでは、ナビゲーション設定のほかYouTubeなどのエンターテインメントも楽しめます。ちなみに運転席側から助手席側の映像を見ることはできません。
運転席側ディスプレイは様々な表示内容が変更可能。なのですが、従来のアウディの美質であったマップ表示機能はなくなったようです。その事を車両に詳しい担当者に尋ねたところ、テスト車両にはないものの、ソフトウェアの更新などで表示できるかもしれないとのこと。とりあえず、なかったということはお伝えします。
回生ブレーキの強さは、通常は0m/s2(コースティング)から-1.5m/s2の間で自動制御されます。シフトパドルの操作によって0m/s2、-0.6m/s2、-1.5m/s2、と段階的に調整することもでき、さらに-2.5m/s2でクリープもない、完全なワンペダル走行も可能。
車両にはオプションである後方を視認するサイドミラーの機能を、カメラとディスプレイに置き換えた「バーチャルエクステリアミラー」(27万円)が装着されていました。バーチャルエクステリアミラーは初期のe-tronにも採用されていたのですが、こちらは2世代目として動きがスムーズになった印象。
メリットとしては夜間の視認性向上と空力効果が得られるそうですが、モニター位置が個人的には見づらかったです。「Honda e:」や「アフィーラ1」のように、もう少し運転席側に寄せた方が見やすいように感じました。
センターコンソールはスッキリとした印象。USBはType-Cで、Apple CarPlayとAndroid AUTOに対応しています。
【まとめ】ロングドライブを楽しみたい人にこそ選んでほしい1台
標準では19インチホイールですが、試乗車はS lineパッケージが奢られ、20インチホイールにインチアップしていました。ちなみに、タイヤサイズ前が235/45R20、後ろが265/40R20と、結構ペッタンコです。
さらに試乗車にはラグジュアリーパッケージというアダプティブエアサスペンション+デジタルOLEDリアライト+イルミネーテッドAudi ringsリア+パワークロージングドア(55万円)が取り付けられていました。このうちのアダプティブエアサスペンションが本当に素晴らしく、乗り心地が最高のひとこと! 路面の衝撃などをあまり感じず、それでいて地に足がついた安心感。まさに理想的な乗り心地と乗り味。A6 e-tronを選ぶなら、この足はマストアイテムといえそうです。
最高出力367PSの後輪駆動車というスペックは、ワインディングロードを楽しむのに十分。四輪駆動でもFFでもないアウディはとても新鮮です。
いつまでも乗っていたい、運転したいと思わせるA6 e-tron。そして、標準で700km以上、オプションを選べば800km以上走行できること、何より荷室の広さから、ロングツアラーにピッタリといえそうです。
「電気自動車は充電が……」という人にこそ、この素晴らしい1台に触れてもらいたいと、運転しながら切に願いました。

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