eスポーツを体系的に学べるコースを設立

“ゲームは教育だ”――品川学藝高校がZETA DIVISIONと手を組み、eスポーツ教育を本格スタート

文●いちえもん 編集●ASCII

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 品川学藝高等学校は12月2日、プロゲーミングチーム「ZETA DIVISION」が運営する「ZETA DIVISION BUSINESS CLAN」に、全日高校として初めて加入したと発表した。

 ZETA DIVISION BUSINESS CLANは、同チームの活動やビジョンに共感した企業・団体による会員制組織。品川学藝高等学校は、同チームの理念である「ゲーミングカルチャーが広く親しまれる共通の価値観として確立した未来を目指す」に深く共感し、教育を通してその価値を社会に広げる一員として参画するに至ったという。

 品川学藝高等学校は、eスポーツを体系的に学べる「普通科 eスポーツエデュケーションコース」を設立。全日制高校としては日本初としている。

品川学藝高等学校は1903年に設立された私立高校

品川学藝高等学校のeスポーツルーム

 「ゲームは教育だ。」の理念を掲げており、eスポーツを遊びや競技というよりも、思考・戦略・言語・表現・データを学ぶ教育として位置づけている。この教育設計は、慶應義塾大学 環境情報学部・加藤貴昭教授(eスポーツ研究)と共同で開発したものだという。

 そんな本校は、今後はZETA DIVISIONを運営するGANYMEDEと連携し、現場の最前線に触れられる「特別講義」や、ビジネスの実態を学ぶ「キャリアセッション(オフィスツアー)」を実施する予定だ。ZETA DIVISION BUSINESS CLANへの加盟で、「教育×カルチャー×社会」をつなぐ次世代の「実践型産学連携モデル」を構築していくという。