人的資本経営の最前線「急成長企業SHIFTの挑戦 ～AIを活用する経営の現場から～」＜アーカイブ配信開始＞
PR TIMES
一般社団法人プロティアン・キャリア協会
採用・育成・定着を数値化し、AIで従業員一人ひとりの成長と組織の成長を両立
一般社団法人プロティアン・キャリア協会（東京都新宿区、代表理事：田中研之輔・有山徹、以下「当協会」）は、組織と個人のより良い関係構築と個人の主体的なキャリア開発を支援する団体です。
企業の持続的成長に向け、人的資本経営やHRテクノロジーの活用が注目を集める中、当協会は、2025年11月5日（水） 11:00～開催された「急成長企業SHIFTの挑戦 ～AIを活用する経営の現場から～」のアーカイブ配信を開始いたしました。
本セミナーでは、業界トップクラスの成長を遂げ、従業員1.5万人を抱えるメガベンチャーへと急成長したSHIFTが実践する、データとAIを駆使した先進的な人的資本経営の具体的手法が紹介されました。
アーカイブ配信概要
11月5日(水)11:00-「急成長企業SHIFTの挑戦 ～AIを活用する経営の現場から～」のアーカイブ配信となります。
【無料・アーカイブ視聴URL】
https://youtu.be/UO8X0MsnKSQ
≪内容≫
・開会挨拶
・SHIFTが実践するAI×人的資本経営のリアル
・田中教授 × 上岡氏 対談「人的資本経営の未来を拓く」
・Q&Aセッション
≪登壇者≫
株式会社SHIFT 人事本部 VPoHR 上岡 隆氏
一般社団法人プロティアン・キャリア協会 代表理事／法政大学キャリアデザイン学部 教授 田中 研之輔
イベントレポート
株式会社SHIFTでVPoHR（人事担当バイスプレジデント）を務める上岡 隆氏が登壇。「SHIFTが考える人的資本経営」をテーマに、同社の急成長を支える独自の人事戦略について詳細に解説しました。
- 日本の社会課題とSHIFTの「街の経営」
上岡氏はまず、日本の生産年齢人口の減少とIT人材不足という社会課題を提示。SHIFTは「DX人材の大量採用」と「エンジニアの環境・やりがい改善」を通じてこの課題を解決することを目指していると述べました。
同社の人的資本経営は「街の経営」というメタファーで語られ、「人口流入（採用）の最大化」と「人口流出（離職）の最小化」、そして「人の価値の最大化（育成・エンゲージメント）」を基本方針としていることが示されました。
- 経営指標としての「LTV（Life Time Value）」
SHIFTは、人的資本経営の中核指標として「LTV（生涯価値）」を独自に定義し、運用しています。
LTV = １.エンジニア人数 × ２.在籍期間 × ３.「個」の価値創出
この方程式に基づき、人事関連のKPI（退職率、エンジニア単価、評価満足度など）がLTVにどの程度影響するかを定量的に分析。例えば2023年度には、69億円の人的資本投資（教育や採用への投資など）が、将来的に+1,043億円のLTV増加につながるという試算を公開しました。
- データとAIによる「3つの違い」の可視化
上岡氏は、LTVを最大化するために「3個の“違い”を知り（見える化）・見極め・活かす」ことが重要であるとし、以下の3つの仕組みを紹介しました。
１.ヒトログ（独自タレントマネジメントツール） ：全従業員1万5,000人の「個」を450項目（基本情報、勤怠、スキル、イベント参加履歴など）でデータ化し、一元管理。
２.評価会議（人的資本の総チューニング）： 役員陣が半期で合計約1,200時間を投下し、「ヒトログ」のデータを基に全従業員の評価と最適配置を議論。「3分でその人のことを把握できる」レベルまでデータを活用し、個人の成長と組織の成長を両立させます。
３.人事施策（壮大なおせっかい）： データ分析から従業員の年代・属性ごとのリアルな関心事（介護、育児、こどもの教育、結婚など）を把握。これらを「壮大なおせっかい」と称し、きめ細やかな人事施策として展開しています。
- AI時代の人的資本経営
SHIFTは「AIネイティブなSIカンパニー」を目指し、人事フローにもAIを徹底的に活用しています。
採用：履歴書分析AI『Resumiru』で、書類選考時間を15分から8分へ短縮。
内定：AIオファーレター作成ツール『kitene』で、候補者に響く魅力的なレターを自動生成し、承諾率を+10pt改善。
オンボーディング：従業員対応AIエージェント『mentai（めん太くん）』を開発。全社員5,200人を対象に実証実験を行い、AIが人事に代わって従業員の心理状態や悩みをヒアリング・把握します。
上岡氏は、「AIメンター『めん太くん』との対話を通じて、上司には言いにくい本音やキャリアの悩みまで把握できるようになった」と、その効果を語りました。
- プロティアン・キャリア協会の提唱
セミナー冒頭では、主催の一般社団法人プロティアン・キャリア協会の森 隆剛が登壇。協会パーパスである「心理的成功があふれる社会の実現」を紹介し、現代におけるキャリア理論として、従来の「過去の棚卸し」や「点の分析」から、「未来の構想（キャリア戦略）」や「行動の蓄積（キャリア資本論）」へとシフトする「現代版プロティアン・キャリア」の重要性を提唱しました。
今回のセミナーは、個人の主体的なキャリア開発と、それを支援する企業の先進的な人的資本経営が交差する、非常に有益な学びの場となりました。
関連セミナーのご案内
当協会では、AI時代のキャリア開発や管理職支援をテーマに、今後もオンラインセミナーを開催いたします。
【令和時代のマネジメント】もう「マネージャー頑張れ」では回らない ～人が辞めない組織を作るデータ＆対話モデル～
管理職が抱える課題をデータと仕組みで支援する最新事例を紹介。キャリア共創型の診断×対話型アプローチによる組織状態の可視化や管理職への具体的対応方法を解説します。
開催日時：2025年11月27日（木）11:00-12:00
登壇者：4designs株式会社 代表取締役社長CEO 有山徹（一般社団法人プロティアン・キャリア協会認定企業）
詳細・お申し込みはこちら：https://4designs-od001.peatix.com/
生成AI×キャリア開発―最先端のプロティアン・キャリアドック
プロティアン・キャリア理論をベースにした最新の実践手法「プロティアン・キャリアドック」に生成AIをどのように組み込み、個人の自律的キャリア開発を支援するかを解説します。
開催日時：2025年12月3日（水）11:00～
登壇者：一般社団法人プロティアン・キャリア協会 代表理事／法政大学キャリアデザイン学部 教授 田中研之輔
詳細・お申し込みはこちら：https://protean-ai-career20251203.peatix.com/
◆登壇者
株式会社SHIFT 人事本部 VPoHR 上岡 隆氏
国内大手SIerにてシステムエンジニアとして金融系オンラインシステムの開発に従事したのち、独立し、保育を事業とするNPO法人を設立。2012年にSHIFTに入社後は、エンタープライズ領域における複数のプロジェクトに参画。300名のチームを率いるなど、部門責任者を兼任。2018年よりSHIFTの人事部門に異動し、成長戦略のひとつである人材採用領域を担当。ITの現場と組織づくり両方の知見をもとに、攻めの採用戦略で年間1,000名以上の中途採用を実現している。
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人 プロティアン・キャリア協会 代表理事 田中 研之輔
一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、UC. Berkeley元客員研究員 University of Melbourne元客員研究員 日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学／博士：社会学。大学と企業をつなぐ連携プロジェクトを数多く手がける。専門はキャリア論、組織論。社外取締役・社外顧問を36社歴任。個人投資家。著書36冊。主な著書に『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本論』『キャリアの悩みを解決する13のシンプルな方法 Career Workout』『実践するキャリアオーナーシップ』『進化するキャリアオーナーシップ』
◆当協会認定サービス提供会社：4designs株式会社
名称：4designs（フォーデザインズ）株式会社
所在地：東京都中央区日本橋茅場町2-12-10 PMO EX日本橋茅場町 H1O日本橋茅場町 311
設立年月：2019年7月
代表取締役社長CEO：有山 徹
事業概要：経営コンサルティング、人的資本最大化に向けた組織開発支援、キャリア開発支援等
WEBサイト：https://4designs.co.jp/
サービス：プロティアン・キャリアドック https://protean-career.or.jp/company-seminar
導入実績：パナソニック インダストリー株式会社/住友商事株式会社/森永製菓株式会社/株式会社ポーラ/株式会社電通デジタル/出光興産株式会社/株式会社インテージ/株式会社エクサ 他200社以上
◆協会概要
正式名称：一般社団法人プロティアン・キャリア協会
所在地：東京都新宿区西新宿3-2-9新宿ワシントンホテルビル本館2F
事業概要：キャリア対話型組織開発支援サービス/個人向けキャリア支援サービス/認定資格制度運営
代表理事：田中 研之輔（法政大学キャリアデザイン学部 教授）/有山 徹 （4designs株式会社 代表取締役CEO）
設立年月：2020年3月
協会WEBサイト：https://protean-career.or.jp/
X (旧Twitter)：https://twitter.com/officialprotean
Facebook：https://www.facebook.com/protean.fb
Linkdln：https://www.linkedin.com/company/72986319/admin/
note:https://note.com/protean
- 日本の社会課題とSHIFTの「街の経営」
上岡氏はまず、日本の生産年齢人口の減少とIT人材不足という社会課題を提示。SHIFTは「DX人材の大量採用」と「エンジニアの環境・やりがい改善」を通じてこの課題を解決することを目指していると述べました。
同社の人的資本経営は「街の経営」というメタファーで語られ、「人口流入（採用）の最大化」と「人口流出（離職）の最小化」、そして「人の価値の最大化（育成・エンゲージメント）」を基本方針としていることが示されました。
- 経営指標としての「LTV（Life Time Value）」
SHIFTは、人的資本経営の中核指標として「LTV（生涯価値）」を独自に定義し、運用しています。
LTV = １.エンジニア人数 × ２.在籍期間 × ３.「個」の価値創出
この方程式に基づき、人事関連のKPI（退職率、エンジニア単価、評価満足度など）がLTVにどの程度影響するかを定量的に分析。例えば2023年度には、69億円の人的資本投資（教育や採用への投資など）が、将来的に+1,043億円のLTV増加につながるという試算を公開しました。
- データとAIによる「3つの違い」の可視化
上岡氏は、LTVを最大化するために「3個の“違い”を知り（見える化）・見極め・活かす」ことが重要であるとし、以下の3つの仕組みを紹介しました。
１.ヒトログ（独自タレントマネジメントツール） ：全従業員1万5,000人の「個」を450項目（基本情報、勤怠、スキル、イベント参加履歴など）でデータ化し、一元管理。
２.評価会議（人的資本の総チューニング）： 役員陣が半期で合計約1,200時間を投下し、「ヒトログ」のデータを基に全従業員の評価と最適配置を議論。「3分でその人のことを把握できる」レベルまでデータを活用し、個人の成長と組織の成長を両立させます。
３.人事施策（壮大なおせっかい）： データ分析から従業員の年代・属性ごとのリアルな関心事（介護、育児、こどもの教育、結婚など）を把握。これらを「壮大なおせっかい」と称し、きめ細やかな人事施策として展開しています。
- AI時代の人的資本経営
SHIFTは「AIネイティブなSIカンパニー」を目指し、人事フローにもAIを徹底的に活用しています。
採用：履歴書分析AI『Resumiru』で、書類選考時間を15分から8分へ短縮。
内定：AIオファーレター作成ツール『kitene』で、候補者に響く魅力的なレターを自動生成し、承諾率を+10pt改善。
オンボーディング：従業員対応AIエージェント『mentai（めん太くん）』を開発。全社員5,200人を対象に実証実験を行い、AIが人事に代わって従業員の心理状態や悩みをヒアリング・把握します。
上岡氏は、「AIメンター『めん太くん』との対話を通じて、上司には言いにくい本音やキャリアの悩みまで把握できるようになった」と、その効果を語りました。
- プロティアン・キャリア協会の提唱
セミナー冒頭では、主催の一般社団法人プロティアン・キャリア協会の森 隆剛が登壇。協会パーパスである「心理的成功があふれる社会の実現」を紹介し、現代におけるキャリア理論として、従来の「過去の棚卸し」や「点の分析」から、「未来の構想（キャリア戦略）」や「行動の蓄積（キャリア資本論）」へとシフトする「現代版プロティアン・キャリア」の重要性を提唱しました。
今回のセミナーは、個人の主体的なキャリア開発と、それを支援する企業の先進的な人的資本経営が交差する、非常に有益な学びの場となりました。