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石川温のPCスマホニュース解説 第260回

ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗

2025年11月17日 07時00分更新

文● 石川温

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ドコモはシェア死守、残る2社は“質”重視

 ソフトバンクの宮川潤一社長は「MNPが非常に順調だったが、短期解約者が見込みより多かった。獲得コストの考え方、効率を上げないといけないと反省している」と振り返る。

 KDDIの松田浩路社長は「他社の過熱気味な販促費を使う形の競争に真っ向勝負している意識はない。販促費を多額にかけるところから、構造改革で一歩引いた」と語る。

 NTTドコモはシェア35%を死守すべく、販促費を積み増している印象だ。

 一方でKDDIやソフトバンクは契約者数にこだわるのではなく、ユーザーの「質」での勝負にシフトしつつある。

 ソフトバンクの宮川社長は「獲得の数にこだわって業績に影響がないのはあまり意味が無い気がしてきた」といい、「ファンのユーザーが一番、ARPUも高いし、継続する期間が長い。その方々にお金をかけるべきだと思う」と語る。

 実際、9月から開始されたワイモバイルの新料金プランは「上手にやった。ユーザーが受け入れてくれた」と宮川社長は評価する。

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