全然寝た気がしない…。ドリンクや安眠グッズを試してもダメなら、「隠れ無呼吸」の可能性も?
朝からだるいのは「寝不足」じゃなくて病気かも
夜しっかり寝たはずなのに、なぜか朝からだるい。寝不足でもないのに「よく眠れた気がしない」という人は少なくない。自律神経の異常やストレスのせいにしがちだが、実は、眠っている間に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」かもしれない。
「睡眠時無呼吸症候群」は、大きないびきをかく人だけの病気ではない。いびきが出ない人や、やせ型の人にも起こる。本人は気づかないまま眠りが浅くなり、朝から疲れやすい、昼間に強い眠気に襲われるなど、生活の質を大きく下げてしまう。放っておくと高血圧や心臓病、脳梗塞のリスクまで高まるとされ、決して軽く見てはいけない病気だ。
マスク治療は効果はあるけど続かない
これまでの治療の主流は「CPAP」と呼ばれる専用マスク療法だった。寝ているあいだに空気を送り込み、気道がふさがらないようにする方法で、効果は非常に高い。しかし、常に空気が流れ込む違和感やマスクの装着感から「かえって眠りにくい」と感じる人も多く、長期的な継続が課題になっていた。
スマホで2週間ケア。在宅睡眠評価装置「nemurin」
そこで新しいアプローチに挑んでいるのが、慶應義塾大学発のスタートアップ株式会社ALANだ。
同社は、独自開発の在宅睡眠評価装置「nemurin(ネムリン)」を使って無呼吸の状態を計測し、そのデータをクラウドで解析する仕組みを構築中。さらに、その結果をもとにスマホアプリが患者ごとに合わせた介入プランを提示し、生活習慣の改善を支援する仕組みを開発している。2週間ほどで症状改善を促すことを目指しており、スマホで気軽に続けられる新しい治療法が実現しそうだ。
ちなみに、無呼吸症候群は大人だけの病気ではない。子どもでも起こることがあり、集中力がない、成績が伸びないといった悩みの裏に隠れているケースもある。気になる症状があれば、一度検査を受けてみては。
スタートアップリーグとは?
「スタートアップリーグ」は、競い合いながらも共に成長する“競争と共創”の場を提供する支援プログラム。単発で終わらせず、継続的な伴走支援によってスタートアップの成長を後押しすることを目指し、2023年度に始動した。スポーツリーグをモデルに、世界で活躍できる日本発スタートアップの創出を後押ししている。
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