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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第576回

「コルベット E-Ray」は爆速のV8エンジンとモーターで街道の主役に! 乗って感じた高揚感と意外な快適さ

2025年11月02日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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コルベット

シボレー/コルベット E-Ray(2350万円)

 アメリカのドナルド・トランプ大統領が「アメリカ車が日本で売れていない」と批判し、日本に追加関税措置を明言しているのは誰もが知るところ。そこでアメリカ車の代表であるシボレー(GM)のコルベットをお借りしたところ、これが素晴らしいクルマで、トランプ大統領の気持ちもわからなくもない……と感じました。

 ということで、初のハイブリッドで初の四輪駆動である「コルベット E-RAY」を紹介します。

え? 2350万円もするんですか!?

コルベット

2350万円もするんです

 コルベット E-Rayをお借りした時、そのカッコよさにウットリ。一方、驚いたのは価格で、なんと2350万円! 「Mercedes-AMG GT63が買えるんですけど……」と正直思いました。

コルベット

Mercedes-AMG/GT63

 頭の中では常にAMGが浮かび、自動的に比較モードになったのは言うまでもありません。

コルベット

 シボレー初のハイブリッドで四輪駆動。アメリカの伝統である6156㏄のV型8気筒エンジン+後輪駆動(MR)はそのままに、前輪を最高出力162馬力のモーターで駆動するという、トヨタのe-Fourを前後逆転させたような、それとも2代目NSXのような、そんな四輪駆動システムです。違いはエンジンだけで最高出力502馬力を発揮するという点。

コルベット

ステルスモードは、エンジン始動前に選択する

 電気だけの力で走行も可能です。早朝深夜の住宅街では大変重宝しそうですが、その走行距離は6.4km程度とのこと。また、エンジン始動前でないと電動モード(ステルスモード)が選択できないのは、ちょっと使いづらいかもしれません。

車幅2メートル! さすがに大きすぎて難儀します

コルベット
コルベット
コルベット

 ボディーサイズは全長4685×全幅2025×全高1225mmとかなり大型で「アメ車はデカいから売れない」という話、わからないでもないです。ですが、六本木でよく見かけるMercedes-AMG GT63のサイズは全長4730×全幅1985×全高1355mmなので大差ありません。大きいから買わないかというと、大きくても売れるクルマはあるわけで、単にデカいから云々はあてはまらないような気もします。

コルベット
コルベット

 とはいえ、この大きさです。普通のコインパーキングに停めようとすると、この世の終わりが待っています。車庫枠からはみ出すばかりか、ドア形状が特殊なので隣にクルマがいるとドアパンチしそうでヒヤヒヤ。乗降に難儀すること間違いなく、この点ではAMGの方が乗りやすかったです。

燃費は……まぁ、良くありません

コルベット
コルベット

 よくアメ車は燃費が悪いと言われます。ですが走行中、自動的に4気筒だけで走行する気筒休止機能も搭載していますし、さらにハイブリッドですので、燃費に期待しないわけではありません。

コルベット

リッター3.7kmって……

 都内の246、環七を走ったところ、なんとリッター3.7km。ハイブリッドは走りのためにあり、燃費のためではなかったということです。「なんだ、やっぱりアメ車は燃費が悪いじゃないか」というと、Mercedes-AMGのGT63クーペもポルシェの911も似たようなもの。燃費が悪いから売れない、というものでもなさそうです。

 ただ、メルセデスやポルシェより高いのが、毎年支払う自動車税。なんと11万円です。しかも、6Lまでは8万7000円ですので、たった200㏄はみ出ただけで一気に跳ね上がります。これはさすがに高すぎではありませんか? トランプ大統領はコルベットを売るために、この11万円という自動車税に対して文句を言った方がいいでしょう。

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