座席には回転機構もないので、進行方向に向けるといったこともできません。そういった機構をのせると座席も大型化してコストもかかるし、転換の手間もかかるからでしょう。ただ格安とはいえ、全席指定で自由席はないため席の取り合いなどはありません。座りたい席がある場合は、有料で指定が可能。指定しない場合は、勝手に座席が振り分けられます。
●安いけど暑い! 車内は31.8℃、湿度は40%超えに
乗り込んでみて最初に思ったのが、やはり「暑い」です。走行中は窓から風を取り込めますが(それも全席の窓があくわけではなく、決まった窓だけ)、停車中は熱気が籠もって暑い。運行トラブルがあったのか、道中しばらく停車していた時間もあり、欧州とは言え真夏はちょっと厳しい。
それとFlixTrain用に車両の内装などは綺麗にリニューアルされてはいるものの、車両自体は古いようで、窓を開けているせいもあり走行中はかなりうるさいし揺れます。まぁ格安だからと割り切って乗れば問題ありませんが。
もちろん乗務員が定期的に乗車切符をチェックしに来ます。自分はオンラインで買っていましたが、スマホでQRコードを見せればオーケー。また大きな荷物がある場合は、車両の端にあるスペースに置くように言われ、ちゃんと荷物ぶんの追加料金を払っているかチェックしていました。
もちろん車内販売や食堂車といった気の利いたサービスはありません。それもあって事前に暑さ対策で水を買っておくようにメールが送られてきたのでしょう。
そんなこんなで、フランクフルト南駅を1分遅れで出発し、途中5駅に停車して目的地の終点ベルリン=ズュートクロイツ駅に到着したのは36分遅れの17時51分。4時間40分ほどの乗車でした。
ドイツ旅行で早めに旅程が決まっているなら、FlixTrainで旅費を節約するのも円安のご時世ではオススメです。ただし暑さ対策はお忘れなく!
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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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