東京ゲームショウ2025レポート

たかがマウスパッド、されどマウスパッド eスポーツのプロ選手が監修したモデルは何が違う?

文●モーダル小嶋 編集●ASCII

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 東京ゲームショウでは、eスポーツ関連の展示も目立っていました。大会などで取り上げられるゲームに注目が集まるだけでなく、eスポーツで活躍するプロプレイヤーたちの人気も相当なものです。彼らが会場のステージに登場するたびに、多くの歓声を浴びていたのが印象的でした。

 プロeスポーツチーム「REJECT」の運営を中心に、eスポーツを軸とした事業を展開するREJECTも東京ゲームショウでブースを展開。もちろん先述したようなプロプレイヤーが出演するステージも人気でしたが、ゲーミングギアブランド「REJECT GEAR」の展示にも多くの人が足を止めていました。

REJECTのゲーミングギアブランド「REJECT GEAR」の製品たち

さすがはプロeスポーツチームを持つだけあり、アケコンの試作モデルも展示されていました

 筆者が気になったのが、オリジナルマウスパッド「FENON」です。以前から販売されているため、実際に所持している読者もいらっしゃるかもしれません。しかし、eスポーツのプロ選手が監修したマウスパッドは何が違うのでしょう?

オリジナルマウスパッド「FENON」

プロ選手監修のもと、独自開発されたマウスパッド

 ポイントは「スーパーアークエッジ加工」。エッジが円弧を描くように丸みを帯びているのです。これにより、腕がマウスパッドの端に触れても、動きを妨げることなく快適な操作を可能にします。

円弧を描くようなエッジ加工

 ……とまあ、文章にするとシンプルな説明になってしまうのですが、いざ触れてみると「角に当たる」という感覚がないのはかなり気持ちがよいものです。ささいなことだと思うかもしれませんが、プロeスポーツの世界では、わずかなストレスも気になるはず。こういった工夫は想像以上に効果的なのでしょう。

 素材にも気を使っており、表面には厳選した布地を使用。ソフトタイプではあるものの強力なグリップ力をそなえたベースを採用し、高速なマウス操作の中でもしっかりとマウスを止められるようになっているそう。

 ちなみに巻き癖がつきにくく、丸めた後もすぐに平らになるので、持ち運んでもストレスなく使えます。練習と本番で環境を変えたくないプレイヤーにもうれしい配慮といえましょう。

 さらに、純粋にサイズが“大きい”。プロeスポーツプレイヤーの意見を反映して設計された、幅500×奥行き450mmの大型サイズが特徴(厚さは4mm)。マウスの可動域を最大限に確保することで、ゲーム中のあらゆる動きに対応するためだそうです。

 表面積が大きく、しかもエッジが丸くなっているので端までデザインを施せる。ということは、グラフィックをあしらうにも好都合なマウスパッドといえます。

 そういったわけで、イラストレーターによる描き下ろしイラストが高精度に描かれたモデル、「REJECT Gaming Mousepad FENON XL SOFT VTuber Edition」も登場します。

「ぷるる エディション <デビル>」。天鬼ぷるるがモデル。“小悪魔”をコンセプトに、リップやアイメイクのガーリーな要素を全面に押し出すようなイラスト。

「URS-No.1005 Edition 」。URS-No.1005(とおこ)がモデル。“いつもと違う自分”をコンセプトに、普段のポップカラーとは異なるシックで大人なカラーを採用

「dtto. Edition 」。dtto.がモデル。普段とは対照的な女性らしさがあふれる女の子を表現

 こだわりのマウスパッドがあれば、当然、こだわりのマウスもあるわけで……。ゲーミングギアメーカーLAMZUとのコラボレーションモデルのマウスも展示されていました。

プロeスポーツチーム「REJECT」が実戦で培ったノウハウと、LAMZUが誇る最新テクノロジーを融合させたとうたいます。

 特徴は、まず軽さ。プロゲーマーの厳しい要求に応えるべく、45gというかなり軽めの重量になっています。操作性にもこだわっており、付属のワイヤレスドングルは8000Hzポーリングレートに対応。マウスの微細な動きも、PCへ1秒間に最大8000回という頻度で伝達可能。

 スイッチには、物理的接点を持たないオプティカル(光学式)スイッチを採用。光を利用して入力を検知するため、従来のメカニカルスイッチで課題だったチャタリング(二重入力)を原理的に排除し、0.2ミリ秒以下の超高速応答を実現するとします。

「日本の夜明け “暁”」をコンセプトに、eスポーツの頂点を目指すREJECTの姿勢を体現したJapanカラー(白×赤)のデザイン

七夕伝説で彦星とされるアルタイルをモチーフに、天の川を想起させるブルーグラデーションと煌めく星々をあしらったモデル

七夕伝説で織姫星とされるベガをモチーフに、日暮れの天の川を想起させるピンクとブルーのグラデーションと煌めく星々をあしらったモデル

 eスポーツの世界では、入力機器の操作性は勝敗に直結する部分。プロチームを運営する企業だからこそのノウハウ、現場からのフィードバックを持っているからこそのゲーミングデバイスの“カタチ”があるのでしょう。それは、マウスパッドにもしっかりと表れているのです。

 たかがマウスパッド、されどマウスパッド。REJECTのブースで「うーん、これを使えば自分の上達も早くなるかもしれない……」などと調子の良いことをぼんやり考えてしまったのでした。

マウスもマウスパッドもプロ仕様なら、自分の腕も上がる……かもしれない

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