このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第562回

こんな試乗見たことある? クラウンで走る志賀島と藍染ワークショップで新しい移動体験をしてきた

2025年09月14日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

志賀島を走るクラウン・クロスオーバー

 クラウンが生誕70周年を迎えたことを記念し、クラウンが選出した「日本が世界に誇る道(47ROADS BY CROWN)」を走り、日本の伝統工芸を体験する「47ROADS BY CROWN -THE EMOTIVE JOURNEYS-」が開催された。一般的なディーラー試乗とは異なる新しい試みをレポートする。

ミュージシャンやクリエイターが
日本の魅力を再発見させてくれる

「47ROADS BY CROWN」のウェブサイト https://toyota.jp/info/crown_brand/70th_47roads/

 トヨタは、今年の4月2日よりクラウン生誕70周年を記念して、世界に誇る日本の魅力とクラウンの豊かな移動時間を体験できるプロジェクト「47ROADS BY CROWN」を実施している。特設サイトでは、ミュージシャンやクリエイターがクラウンで47ROADSを駆け抜けて感じた、日本の魅力と豊かな移動時間を疑似体験できるコンテンツを掲載している。

 「47ROADS BY CROWN -THE EMOTIVE JOURNEYS-」では、抽選で選ばれた方が、全国に6ヵ所あるクラウン専門店「THE CROWN」を起点にクラウンで47ROADSを走行。さらに伝統工芸を体験するという特別試乗モニターキャンペーンだ。約半日じっくりとクラウンに触れるだけでも貴重な体験であるのに、さらに普段は体験できないコンテンツが用意されているとあって、全国から数多くの応募があったそうだ。

福岡のクラウン専門店からスタート!

「THE CROWN 福岡天神」が入居する建物

入口を入って2階に上がる

「THE CROWN 福岡天神」

店内に展示されたクラウンたち

 スタート地点として選んだのは、福岡県の中心部にある「THE CROWN 福岡天神」。2階のフロアーに上がるとオープンスペースのような空間に、クロスオーバー、スポーツ、セダン、そして今年発売したばかりのエステートと4車種すべてが展示されている。

 クラウンの歴史がわかるコーナーを用意され、写真を見ているだけで懐かしい気持ちになったりも。そう思うだけ、クラウンは長い歴史があるという事を実感する。

 クラウンを手掛けたデザイナーの手によるクラウングッズも数多く販売。いずれも価格はリーズナブルで、クラウンオーナーでなくても欲しくなること間違いナシだ。

 店内を注意深く見ると、クラウンのシートを使った「クラウンシートチェア」という、遊び心あふれる一品も! 高さ調整が電動であるほか、シートヒーターやシートベンチレーション機能も使えるのが◎。シートベルトのバックル部分にはUSB充電端子(TYPE-C)も用意されている。残念ながら試作品で、製品化は未定のようだ。

 福岡天神店では抽選で選ばれた3組が参加。いずれも九州にお住まいの方だったが、クラウンは所有していないとのこと。

 コースは「47ROADS BY CROWN」で選出されている海の中道に行き、昼食後に久留米絣(かすり)の藍染体験をするというもの。10時に出発し16時に戻ってくるという、約半日のコースだ。

 この「47ROADS BY CROWN -THE EMOTIVE JOURNEYS-」の驚くべきは、約6時間という異例の長さ。通常、ディーラーの試乗は街中を少し走って終わりで、高速道路で長距離走ることは稀だ。さらに試乗モニター中、助手席に営業マンが同乗しないというから二度驚いた。日常に近い環境での試乗できるのは、大変貴重な機会といえる。

日本の道を知り尽くしたクラウンで
九州本土と志賀島をつなぐ道を走る

 今回はクロスオーバーRSモデルをお借りした。走り始めた瞬間から、「しっとり」という言葉がピッタリの極上の乗り心地に心がときめく。ゆったり市街地を走っても、ペースの速い高速道路でもその印象は変わらない。70年に渡り日本の道を走り続け、日本の道を知り尽くしていることが伝わる。形は変わっても、クラウンはクラウンだ。

 快適さは走りだけではない。エアコンがスグに効き、高い静粛性は車内の会話を阻害しない。乗り心地の良さと相まって、運転手だけでなく同乗者も快適さが享受できるのも、クラウンがクラウンであるところだ。

 走ること約1時間。「47ROADS BY CROWN」で選ばれた、九州本土と志賀島をつなぐ全長約8kmの道「海の中道」に到着した。博多湾と玄界灘に挟まれたこの道をクラウンで走ると、浮世離れという言葉がふさわしい夢の世界。ふと、ファラオとの戦いに勝利したモーセが、イスラエル人たちを率いて、海を割ってカナンの地を目指す有名な場面が頭をよぎる。パートナーや友達と目的地という希望の地へ向かうのに、もっとも適したクルマはクラウンなのか、などと思った。

 志賀島も素晴らしかった。青い海を観ながらワインディングを走る。クラウン・クロスオーバーRSのハンドリングの良さと相まって、この時間がいつまでも続けばいいのに、と思ったのは言うまでもない。普段のディーラー試乗ではわからないことが、この試乗ではよくわかる。乗れば乗るほどクラウンが好きになる。これは実に心が揺さぶられる試乗体験だ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所

クルマ情報byASCII

電撃PSO2バナー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中