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石川温のPCスマホニュース解説 第248回

ドコモ“一人負け” 通信改善待ったなし

2025年08月14日 07時00分更新

文● 石川温

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 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天の決算が出そろった。KDDIとソフトバンクが2020年の「官製値下げショック」からすでに立ち直る中、NTTドコモの「一人負け」が改めて鮮明になった。

 NTTドコモのモバイル通信における営業収益は昨年同期に比べて200億円の減収だ。

 昨年度上期の顧客減の影響を受けて、モバイル通信サービスの収入減が響いている。

 ただ、決算の数字は厳しいものの、足元では改善の兆しが見えつつある。

ショッピングセンターなどで顧客獲得

 現在、NTTドコモが注力しているが顧客基盤の強化だ。

 家電量販店やショッピングセンターなど、人の多いところでの顧客獲得に注力している。

 顧客獲得を強化していることもあり、販促費がかさんでいるのだ。

 かつてNTTドコモは「ドコモショップを減らし、オンラインを強化する」と言っていたが、見事に失敗に終わった。オンラインシフトで顧客が流出するなか、一転してリアルの現場に本腰を入れたのだ。

 その効果か、MNPにおいては3四半期連続でプラスとなった。他社から顧客を持続的に奪えているという結果だろう。また、解約率も他社に比べて低い状態が続いている。

 ショッピングセンターなどに出店することで、普段キャリアショップに立ち寄らない人を取り込めているというわけだ。

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