140億パラメータの「14B」が圧倒的
Wan2.2は、140億パラメータの14B(ファイルサイズ合計は約126GB)と、50億パラメータの5B(ファイルサイズ合計は約34GB)の2種類が公開されています。どちらも、AI生成の定番アプリの「ComfyUI」が正式サポートしており、環境を整えてくれるテンプレートが用意されています。5Bは小さなサイズのVRAMでも動作する軽量タイプです。ただ、性能を比べると14Bの方が圧倒的に高いです。
△Wan2.2 i2v 5BのComfyUIのワークフローのデフォルト設定で生成した動画。プロンプトは「地下鉄でギターを弾いている」。特に後ろの人に注目すると人体の描写が不自然だ
Wan2.2はWan2.1に比べて、動画の学習データをWan2.1のときから83.2%増、画像データは65.6%増と学習データの量が大幅に増えています。
さらにWan2.2は、特徴的な生成方法を持っています。生成段階の初期のノイズが荒い状態を生成する「Highモデル」と、その結果を引き継いで品質を引き上げる「Lowモデル」の二段階で生成する仕組みです。これを「MoE(Mixture of Experts:混合専門家モデル)アーキテクチャーを採用している」と説明しています。この方式のメリットは、140億パラメータのウェイトモデルを2種組み合わせることで、280億パラメーター相当の大規模な推論を実現しながらも、モデルを2種類に分けることで、合計のファイルサイズを小さくできることです。これにより、VRAMの搭載量が少ないローカルPC上での動作を実現するわけです。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第179回
AI
無料の画像生成AI「Moss-Image」がすごい 日本語も漫画も生成、商用利用OKの実力を試した -
第178回
AI
GPT-4o級モデルが自宅のPCで動いた! ローカルAIの常識を変える「Strata」 -
第177回
AI
AIに「法隆寺の五重塔」を作らせてみた 修正を重ねてたどり着いた驚きの完成度 -
第176回
AI
無料ツールとAIでMV制作が激変 After Effectsまで自動操作できた -
第175回
AI
AIが人間のようにゲームをプレイ 話題の「Jev」を試してわかったこと -
第174回
AI
AIでMVを作るのは想像以上に大変だった 制作34時間、繰り返した“ダメ出し”でわかったこと -
第173回
AI
OpenAI「Astra」は何でもできる、だからこそ“プロの指示”が必要になる -
第172回
AI
ついにAIキャラクターと“ビデオチャット”へ 「MiniMax H3」がリアルタイム生成に接近 -
第171回
AI
5秒の動画を3秒で出せる 動画生成AI「MiniMax H3」が爆速に進化 -
第170回
AI
「うわ、すげえ!」Unreal EngineをCodexに操作させたら制作の常識が変わった -
第169回
AI
もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる - この連載の一覧へ







