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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第543回

スイーツのようなクルマ! スズキ「ワゴンRスマイル」のクリームコーデはオジサンでも乗って楽しい

2025年07月27日 12時00分更新

文● 大音安弘 編集●ASCII

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カワイイだけじゃない! 乗り心地改善のため
タイヤやサスペンションなども変更に

 デビュー時以来となる、ワゴンRスマイルとのドライブ。元々可愛いゆるキャラ路線なので、男性からすると、正直、ちょっと可愛すぎる。ただクリームコーデの場合、グリルがボディー同色ではなくなったことで、よりクラシカルなクルマぽい表情に。なので、同車をカスタムベースにするのも面白いかもしれません。

 クリームと呼ばれますが、スイーツに例えるならば、カスタードクリームよりもクッキーの色味という感じ。一番、スイーツぽい色味なのは、クリームソーダぽい雰囲気のあるオフブルーメタリックかも。

 試乗車は、メーカーオプションの全方位モニター付き9インチナビゲーションシステム付き車なので、なんとカラー表示のヘッドアップディスプレイまで装着。その表示内容は、メーターパネル内のサブモニター同様に変更できるのもポイントです。

ワゴンRスマイルのメーカーオプションは、一部ボディーカラーとナビパッケージのみに

 内装では、ダッシュボードやドアトリムにステッチが施されており、シャンパンゴールドのアクセントとも相性バツグンで、ちょっとクラシカルな風味が強まっているのも良い感じ。いつも感心させられるのですが、このステッチは、偽物! ステッチ風の模様なのだから、スズキのアイデアと技術に驚かされます。

 標準車との違いは、専用のカラーコーデだけなのですが、「クリームコーデ」が改良型初の試乗となるので、走りの面も見ていきましょう。スペック上の変更はありませんが、乗り心地改善のために、タイヤの変更とサスペンションのチューニング、減衰接着剤の追加をしているようです。

 発売初期のモデルは、乗り心地が硬めで路面からなどの振動も伝わりやすい印象でした。ところが、最新仕様ではその角を削り、少し磨きをかけたように乗り心地がややソフトとなり、走行中の振動も軽減されています。

 もちろん、劇的な変化とはいきませんが、スマイル持つ穏やかなキャラクターにふさわしい乗り味に改善されたと思います。同時に、コーナー時の車体のロール感にも滑らかさが与えられたようで、走行中の安心感も増しました。

タイヤを含め、煮詰め直された改良型。ホイールキャップのカラーリングは、クリームコーデ専用品

 エンジンはNAのみのため、マイルドハイブリッドのモーターアシストも、加速の大きな助けに。アクセルをしっかり踏み込めば、日常領域ではさほどパワー不足は感じません。モーターアシストが燃費に貢献するのは、アクセルの踏み込みを丁寧したとき。すぐに燃費が向上するので、ゆるやかな加速を多用すれば、そのぶん、お財布にも優しくなります。

 価格は、ツートンカラーの「ハイブリッドX」と同等の200万円以下(2WDが186万4500円、4WDが198万4400円)というお買い得な設定。

 このカラーコーデは特別仕様車だけのもの。同車でカフェやスイーツ巡りに出かけてみるのも楽しいかも。お持ち帰りだけの店舗でも大丈夫。後席のテーブルが、あなただけのカフェに早変わりしてくれ、重宝することでしょう。

フロントガラスも大きいだけでなく、Aピラーのガラスも大きいので視界も良好!

スズキ「ワゴンRスマイル クリームコーデ」の主なスペック
サイズ 全長3395×全幅1475×全高1695mm
ホイールベース 2460mm
車重 870kg(2WD)
エンジン 657cc 直列3気筒NA
最高出力 36kW(49PS)/6500rpm
最大トルク 58N・m(5.9kgf・m)/5000rpm
価格 186万4500円(2WD)
198万440円(4WD)

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