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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第193回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 7月12日~7月18日

ITエンジニアが選ぶ「開発者環境が良さそうな企業」30社/特殊詐欺の被害は「若者中心」に変化、だまされる理由は? ほか

2025年07月22日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回は(2025年7月12日~7月18日)、エンジニアの生産性を高める企業環境のイメージがある企業トップ30、日本が30か国中最下位となった「AIの理解と活用」意識調査、セキュリティ投資意識の分析、若年層で被害が増加する特殊詐欺の現状、会社の飲み会の「最適化」を目指す調査についてのデータを紹介します。

[IT][開発] 開発者体験が良さそうな企業ランキング、トップ3は「Google」「メルカリ」「LINEヤフー」(日本CTO協会、7月15日)
・「開発者体験」ブランド力調査、1位はGoogle、2024年2位から首位へ
・上位5社は「開発戦略」「技術戦略」「開発ツール」関連の情報発信が強み
・認知チャネルはテックブログ、イベント登壇など、所属エンジニアが“企業の顔”に

 技術、チーム、企業文化など、エンジニアの生産性を高める環境全般を指す“開発者体験”について、日本のエンジニアが「開発者体験が良さそう」と思う企業を調査、トップ30企業を選出する「Developer eXperience AWARD 2025」より。トップ5は「Google」「メルカリ」「LINEヤフー」「サイバーエージェント」「LayerX」。開発者体験が良さそうと感じさせた「企業発信のコンテンツ」、認知している「発信チャネル」についても調査している。

 ⇒ エンジニアに認知されている企業の発信チャネルとしては、「所属エンジニアのテックブログ」「所属エンジニアの登壇する技術イベント」「所属エンジニアのX(Twitter)」などが上位。ここでは経営者よりもエンジニアが“企業の顔”になっています。

「Developer eXperience AWARD 2025」の受賞企業(出典:日本CTO協会)

上位30社を回答した回答者が「開発者体験が良さそうと感じたコンテンツ」(出典:日本CTO協会)

上位30社を回答した回答者が「認知している発信チャネル」(出典:日本CTO協会)

[AI][社会] 「AIを理解している」日本人は41%で30か国中最下位、仕事改善へ期待も29位と平均を下回る(イプソス、7月16日)
・「AIをよく理解している」と答えた日本人は41%、30か国中最下位
・「AIで自分の仕事が良くなる」期待は20%で29位、平均を18ポイント下回る
・「AIが仕事の代わりを行う可能性」は29%、前年35%から6ポイント減少

 世界30か国の2万人超を対象に実施した、AIに関する意識調査より。「AIとは何かをよく理解している」と答えた日本人の割合は41%で、調査対象国中で最下位、30か国平均も26ポイント下回った。「今後3~5年でAI利用増加により自分の仕事が良くなる」と考える日本人の割合も29位。「今後5年間でAIが現在の仕事を代わりに行う可能性」は、前年から6ポイント減少しており、仕事でのAI活用への関心も低下傾向を示している。

 ⇒ こうした結果について同社では、日本人特有の「完全主義的思考」による新技術への初動の遅れ、AI環境における日本語精度向上の遅れなどが要因と分析しています。

「AIとは何かをよく理解している」日本の回答者は41%、30か国で最下位(出典:イプソス)

今後5年間でAIが自分の仕事を代行する可能性、日本は53%が「可能性はない」と回答(出典:イプソス)

今後3~5年間でAIの使用が増えることによって、自分の仕事はどう変化するか。日本は54%が「変わらない」(出典:イプソス)

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