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パートナーと共に“全方位”で届けるクラウドの可能性

AWSの2025年のパートナー戦略は? 生成AI・クラウド移行に加え、マーケットプレイスを本格展開

2025年05月12日 07時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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AWS マーケットプレイス:日本の為替・税制にも対応し本格展開へ

 「AWS マーケットプレイス」について、渡邉氏は、「サードパーティソフトウェアの検索やテスト、購入、デプロイを容易にするデジタルカタログ」だと説明する。ユーザー企業は、幅広い製品を選択できるだけではなく、AWSの請求と統合するなどソフトウェア調達を合理化でき、セキュリティリスクの評価も短縮可能だ。

 例えば、保健同人フロンティアは、AWS マーケットプレイスを通じて、脆弱性管理ツールの「yamory」を導入。セキュリティを高めると共に、ライセンス契約の手続きを簡素化している。ディップは、6つのISVソリューションの調達をAWS マーケットプレイスに統合。調達プロセスの効率化に加え、独自の価格設定や条件を適用できる「プライベートオファー」機能で、コストを最適化したという。

保健同人フロンティアとディップの事例

 AWS マーケットプレイスは、日本市場への適用を進めており、2024年10月には、日本円や日本の銀行での取引に対応。2025年4月には、日本の税制への対応を進めた。そして、2025年5月中には、製品情報の日本語化が完了する予定だ。「いよいよ日本ユーザーが、マーケットプレイスを本格活用できる環境が整ってきた」と渡邉氏。

AWS マーケットプレイスの展開強化

 これを機に、日本のISV、SIパートナーに対して、AWS マーケットプレイスに参加するための技術支援を展開。さらには、既存のパートナーとの共同提案やユーザー企業とのマッチングも手掛けていくという。

AI・クラウド人材の育成:AI/ML関連の資格を拡充

 最後の注力領域が、AWSジャパンが長年支援を続けてきた「人材の育成」だ。「日本では、76%のエンジニアがIT企業にいる。パートナーの皆さまのスキルを上げないことには、日本のクラウドは遂行できない」と渡邉氏。

 近年、生成AI時代になって、クラウドスキルが求められる領域が、インフラからアプリケーションに移り変わり、なおかつ、AIやデータ、セキュリティなど、より深掘りしたトレーニングが求められるようになったという。加えて、ユーザー企業のスキルも上がっており、パートナーの営業や管理職にも、ある程度の知識が必要となっている。

 このような状況を受け、2024年には、AI/ML関連の基礎的な資格である「AI Practitioner」と、より専門な資格である「Machine Learning Engineer - Associate」を設けており、後者に関しては特別なバウチャーの提供も始めている。

AWS Machine Learning Engineer Associate

 パートナー向けのトレーニングに関しては、実践的な日本独自のトレーニングを追加しつつ、グローバルで展開する総合学習サイト「AWS Skill Builder」にて、日本向けのコンテンツを拡充してきた。今後は、さらにAWS Skill Builderによるデジタルトレーニングを広げていくべく、「AWSトレーニングパートナー」との連携を深めていく予定だ。

最新のAWSのパートナー向けトレーニングマップ

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