iPhone独占販売に近いスキーム
今回のスキームは、まさに孫会長の「勝ちパターン」に近いような気がしている。
ソフトバンクは数年前まで自社で先端技術やサービスを持ち合わせるような会社ではなかった。孫会長はアメリカでのテックトレンドをいち早く察知し、創業者と仲良くなり、出資をして日本に持ち込むという戦術で成功を収めてきた。
検索エンジンであるヤフーと日本法人を設立する際も合弁会社を設立(当時はソフトバンクが60%、米ヤフーが40%)。アメリカのサービスを日本にローカライズすることで、一気に日本に定着した。
今回、過去の事例に最も近いのがiPhoneだ。
いまから15年以上前、ソフトバンクがアップル・iPhoneを日本で独占的に扱った際、孫会長が特に注力したのが法人企業開拓であった。ソフトバンクが主催している法人顧客向けイベントの基調講演において、孫氏は「iPhone、iPad、どちらも持っていないという人は、今日から人生を悔い改めていただきたい」と高らかに宣言。
iPhoneとiPadを武士の小刀と大刀になぞらえ、両方を携帯する「二本差し」こそが、現代の武士であるビジネスパーソンのたしなみだと説いたのだった。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第288回
トピックス
Galaxy Z Fold8を使ってわかった、“パスポートサイズ”が想像以上に快適なこと -
第287回
トピックス
なぜ? 携帯4社が「Galaxy Z Fold 8」を推す理由 -
第286回
トピックス
「ドコモの銀行」で何が変わる? ポイント最大4.5%還元、金融経済圏のメリットと課題 -
第285回
トピックス
20万円スマホに背を向けた日本勢 シャープとFCNTが選んだ「勝てる市場」 -
第284回
AI
OpenAIやグーグルを使い分ける、“AIのMVNO”が存在感 -
第283回
トピックス
「EUでは使えない」アップルがSiri AIで異例の明言をしたワケ -
第282回
トピックス
グーグルvs.アップル、ブラウザ競争の軸は機能から信頼へ? -
第281回
トピックス
“つながらないドコモ”返上なるか 5G SA無料化で巻き返しへ -
第280回
トピックス
楽天モバイルにとってpovoは“毒リンゴ” ローミング終了後の行方は? -
第279回
トピックス
「ahamoだけ遅い」は誤解──ドコモ値上げに立ちはだかる通信品質問題 -
第278回
トピックス
銀行職員のBeReal騒動はなぜ起きた 問うべきはリテラシーではなくスマホ管理だ - この連載の一覧へ





