「ahamo」30GB攻勢に各社が対抗
NTTドコモの前田義晃社長は、ahamoユーザーによるデータ容量が足りないという声を吸い上げたようだが、それであれば、もっと80GBを追加できる「ahamo大盛り」を訴求すればいいものを、ユーザーに逃げられないようにするため、20GBを30GBに上げてしまった。これでは、通信料収入は増えるどころか横ばいは避けられないだろう。
ひょっとすると、データ使い放題プランの「eximo」から「ahamo」に乗り換えるユーザーが殺到して、収益構造が悪化してもおかしくない。
ただ、このahamoによる「30GB攻勢」はよほど他社が堪(こた)えたようで、UQモバイルは「コミコミプラン+」として33GBで対抗。ワイモバイルもMプランは20GBから30GBに容量を増加、Lプランは30GBから35GBとなり、おうち割光セットとPayPayカード割を組み合わせることで、3278円を実現している。
LINEMOに関しても「ベストプランV」では20GBから30GBに増量され、5分間の通話定額込みで月額2970円と、まさにahamoに対抗してきているのだ。
povoについても、当初は1年間、大容量のトッピングをつけると、月額3000円程度で30GB使えるという立て付けであったが、それではahamoに対抗できなかったようで、2024年12月26日からは30日間30GBで2780円という、わかりやすい「ahamo対抗トッピング」を始めたのだった。
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