上質な排気音で気分は高揚
サーキットじゃなくても十分楽しい走行性能
エンジンをかけると、背中から心地よいメカノイズと排気音が聴こえます。うるさすぎず、それでいてキチンと主張。「助手席に座っている時は、ちょっと大きいかなと思ったのですが、運転する時は、このくらいがちょうどイイですね」とニンマリです。
足は硬めとのことですが、ライバルのポルシェ「ケイマン」や「ボクスター」のような突き上げの厳しさはなく、実にフレンドリー。意外にも快適だったりします。フロントバンパーが地面に対して並行ではなく、やや前上がりなので、ガソリンスタンドに入るときにガリッ! という怖さは少ないです。
ステアリングを握りながら「めちゃくちゃ楽しい!」と、寺坂さんは大喜び。「加速する時、背中を押される感覚がありますね。ステアリングはちょっと重たいけど、自分を中心にクルマが曲がるのはとても新鮮」とミッドシップレイアウト特有の動きに、楽しみながらも興味津々。
「それにカーブを曲がっていて、クルマが傾かない(ロールしない)んですよ」とも。このあたりに、足を固めた効果を感じられたようです。
「クルマが大きすぎないのもいいですね。ちょうどいい大きさです」と、日本の道にピッタリサイズであるところも好印象。一方でシートの高さが合わないことと、ノーズ形状に対し不満があるようで、「鼻先がどのあたりなのか、ちょっとわかりづらいです」とも。
視界でいえば「ナナメ後ろが見づらいかなぁ」とも。とはいえ、バックカメラもついていますので、車庫入れで苦労することはなさそうです。
「運転している時は楽しかった!」とご満悦の寺坂さん。「荷物は載らないですし、2人しか乗れないですが、1台目に選ぶことは難しいけど、2台持ちができるなら考えちゃいますね」という素直な胸の内を吐露されました。
「オシャレなスポーツカーっていいですね」とニンマリの寺坂さん。次は何を乗りましょうか?
この連載の記事
-
第489回
自動車
アストンマーティン「DB12」はラグジュアリーと最高性能を両立させて究めた1台 -
第487回
自動車
Hondaのセダン「アコード」はすべてが適度でちょうどいい! 5つの魅力を紐解く -
第486回
自動車
これぞ王道! これぞ本流! BMWの魅力を凝縮したSUV「X5」は最高の1台と断言する -
第485回
自動車
1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較 -
第484回
自動車
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のHonda「FREED」の魅力と買いのグレードはコレだ! -
第483回
自動車
【ミニバン売れ筋対決】ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の良いところと微妙なところ -
第482回
自動車
これがBMWの未来! フラッグシップEVの「iX」は乗り心地良すぎで動くファーストクラス -
第481回
自動車
アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない -
第480回
自動車
独特なデザインが目立つルノーのクーペSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」はアイドルも納得の走り -
第479回
自動車
レクサスのエントリーSUV「LBX」は細部の徹底作り込みで高級ブランドの世界観を体現した - この連載の一覧へ