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山根博士の海外モバイル通信 第729回

激薄折りたたみ「Galaxy Z Fold Special Edition」のケース3種類を試す

2024年12月13日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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Galaxy Z Fold Special Editionのケース

 11月に韓国のみで発売となった、サムスンの超薄型折りたたみモデル「Galaxy Z Fold Special Edition」は派生モデルが中国で出た以外、他の国では販売されていません。そのためケース類も純正品は製品購入時に付属するものだけで、選択肢がないのです。

 しかし、12月に入って中国でようやくサードパーティー製のケースが出てきました。

Samsung W25用ケース3種類

 今回購入したケースは中国で「Samsung W25」用として販売されているもの。心系天下ブランドの高級モデルですが、ベースはGalaxy Z Fold Special Editionであり、両者の本体サイズは同一です。そのためSamsung W25用ケースがGalaxy Z Fold Special Editionでも使えるのです。

 なお、3種のケースのカラーは微妙に異なります。フロント側の構造は同じ。後述しますが1枚だけ透明プラに覆われています。

フロント側は同じ形状、1枚だけ透明プラ貼り

 まずは1つ目をテスト。背面に落下防止のストラップがついたものです。ストラップというか板ですが、ここに指を通してしっかり保持できるというわけ。このストラップ部分は交換できるようになっています。これは2年位前までのGalaxyの純正ケースでも採用していたシステムで、ストラップだけを着せ替えできる楽しみがありました。

 今はなくなってしまいましたが、サードパーティーケースに生き残っているのは面白いところ。今度別の色のストラップケースを買って交換してみようと思います。

背面にストラップのついたケース

ストラップは交換式

 閉じているとき、開いているとき、どちらでも本体をしっかり保持できます。

閉じた状態で保持

開いたまま歩き回っても大丈夫そう

 2つ目はMagSafe兼用スタンド型リングの取り付けられたケースです。MagSafe対応のモバイルバッテリーや充電器を取り付けて本体を充電できますし、カードケースなどのアクセサリー類も装着可能。また、スタンドとしても使える優れものです。

背面のリングはマグネット式

リングは回転し、立ち上がる

 スタンドとして使ってみましたが十分実用的でした。さらにMagSafeの周辺機器にも取り付け可能です。

スタンドになるのが便利

MagSafeアクセサリーを取り付け可能

 このケースのフロント側は透明プラスチックで覆われています。アウトディスプレーに保護ガラスを貼らなくとも、ケースフロントのプラスチックが傷から守ってくれるのです。指先での操作も特に問題なく、このフロント側だけでもあると便利かもしれません。

フロント側のケースは透明樹脂で覆われている

プラスチック越しに操作可能

 最後に紹介するのが、一番期待していたタッチペン内蔵のケース。Galaxy Z Fold Special EditionはSペンが使えないため、手書き入力は指先でする必要があります。このケースはGalaxy Z Fold5、Fold6の純正Sペン収納ケースと類似のデザインで、Sペンの代わりにタッチペンが収納できます。

Fold5/Fold6のSペンケースとよく似ている

収納されているのはタッチペン

 ペン先は100円ショップなどでよく売られている、スマートフォンの画面をタッチするペンと同じ、柔らかいゴム状の素材。そのため、ペン型のように細かい文字を書く用途には向いていません。とはいえ、Galaxy Z Fold Special Editionの開いた画面は大きいため、ある程度の大きさの文字なら手書きできます。ただし、画面に手のひらを付けると反応しにくいので簡単な手書き程度に向いています。

ペン先はゴム状のやわらかいタイプ

そこそこ書ける

 個人的なお気に入りは、タッチペン収納ケースを本体下部に、透明プラ保護ケースを上部に取り付ける組み合わせとなりました。

 今後もより便利なケースが出てくるかもしれないので、引き続き探していきたいと思います。

この組み合わせがベスト

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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