国土交通省は12月4日、東京湾アクアラインのETC時間帯別料金の社会実験について、2025年4月から内容を変更すると発表した。普通車の場合、土日祝日の一部時間帯で最大1600円(400円値上げ)となる一方、夜間を中心に400円値引きとなる時間帯を新たに設定する。
料金改定+下り線(川崎方面)も対象に
神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ「東京湾アクアライン」では、土日祝日の混雑時間帯にあわせて、上り線(木更津方面)のETC割引料金を変動させる社会実験を2024年7月から2025年3月までの予定で実施している。
今回発表された実験内容の見直しは、12月3日に開催された「第4回東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会」での議論を踏まえたもの。具体的な変更点は以下のとおりだ。
■実験期間について
終了時期を変更:(現行)2025年3月末→(変更後)2026年3月末
■対象区間や料金パターンについて(2025年4月より変更)
実験対象区間の拡大:(現行)上り線のみ→(変更後)上下両線
料金パターンの変更:
上り線:
・(現行)0〜13時 800円/13〜20時 1200円/20〜0時 600円
・(変更後)0〜4時 400円/4〜13時 800円/13〜19時 1600円/19〜20時 800円/20〜0時 400円
下り線:
・(現行)終日 800円
・(変更後)0〜4時 400円/4〜5時 800円/5〜7時 1000円/7〜0時 800円
※ 料金は普通車の場合
※ 実験は土日祝日のみ実施
上記は普通車を対象とした料金で、軽自動車や中型・大型・特大車にも車種に応じた料金を用意。対象の時間帯にアクアラインを利用したETC搭載車は、自動的に社会実験時の通行料金が適用される。
なお、国土交通省では今後、同省や千葉県の予算の状況等に応じて、料金を見直す可能性もあるとしている。