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すべての体験は「セントラルAI」が中央制御、京都大学との共同研究も

AIと人が“対等な立場で”未来を共創 アクセンチュアが京都に新体験施設

2024年11月21日 08時00分更新

文● 大河原克行 編集● 福澤/TECH.ASCII.jp

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共創拠点を拠点に、京都大学と「AIと人の協働」についての共同研究も

 加えて、アクセンチュアは、京都大学と包括協定を締結。アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都を中核拠点として、“AIと人の協働および共生による幸福な社会の実現”に向けた共同研究を進めることも発表した。

 共同研究の具体的なテーマは、「組織内のリーダーシップと業績、ウェルビーイングに関する検討」、「行動経済学に基づく、人間社会におけるAI活用」、「AIの公平性・透明性を担保する責任あるAIに関する検討」、「LLMのマルチエージェントシステムを活用したR&Dなどのプロセスの効率化・高度化」。また、学術およびビジネス領域の双方の知見を持ち合わせたAI人材の育成にも取り組む。

 京都大学 総長の湊長博氏は、「アクセンチュアとは、寄付講座や共同研究などの個別案件で連携してきた経緯があり、今回の包括提携によって、新たなステージに進むことになる。AIは分野を超えてだれもが共通に適用できる広範なツールになり、利用に係る適切な社会的な合意形成について総合的に検討する段階にある。様々な意思決定過程において、エビデンスに基づくAIを用いた検証を試みるアプローチで、京都大学のミッションのひとつである、多様な研究成果を社会に還元し、アカデミアの立場から社会課題の解決につながるための貢献を実現する」と述べた。

京都大学 総長 湊長博氏

 今後は、アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都に加えて、サイバー空間で協働して研究活動を進められる場を設定。京都大学情報環境機構の「データ運用支援基盤センター」が、京都大学内外でのAIに関わる研究活動の連携を支援する。

 なお、共同研究に関しては、京都大学が策定している「研究データ管理・公開ポリシー」を適用。研究活動の過程で生み出される研究データを適切に管理、保存した上で、利活用を促進する。

(右から)アクセンチュア 執行役員 データ&AIグループ日本統括AIセンター長 保科学世氏、アクセンチュア ジャパン 代表取締役社長/CEO兼アジアパシフィック共同CEO 江川昌史氏、京都大学 総長 湊長博氏、京都大学 理事・副学長 引原隆士氏、京都大学 理事・副学長 稲垣恭子氏

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