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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第83回

リアルすぎてキモい 動画AIの進化が止まらない

2024年10月28日 07時00分更新

文● 新清士 編集●ASCII

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「これはAI動画です」とわかるようにする必要はあるかも

 動画生成各社は、API対応のアナウンスを次々に発表しています。Runwayは9月にAPI機能を発表しました。Viduもサービス開始直後からAPIを使えることを発表しています。一方でAdobe Premier Proは今後、各社のAPIを読み込めるようにすると発表しているため、連携機能強化を打ち出していくのだろうと思います。

 動画生成AIのサービス各社は、ウェブ上での動画編集の仕組みを持っておらず、動画はダウンロードして、編集ソフトに読み込むといった方法でしか使えないので、手間が少しかかります。しかし、これが直接、動画編集ソフトの側で各社のAPIを呼び出し、様々に生成できるようになると、さらに使いやすい環境が整ってくるので、今後、使い方も変わってくると予想できます。

 しかし、画像たった1枚から、ここまで作れてしまうのはすごいですよね。本格的なAI映画が登場するのも時間の問題ではないでしょうか。一方で、今後さらに精度が上がっていくとも考えられるため、実写的なものほど「これはAI動画です」とわかるようにする必要はあるのかもしれません。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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