総務省は10月2日、同省の情報通信行政・郵政行政審議会に対し、携帯電話への「060」番号の開放について諮問した。実現すれば、060から始まる電話番号が登場することになる。
携帯電話番号の枯渇に向けた対応
2024年10月現在、日本の携帯電話では、音声通信用として090、080、070から始まる11桁の番号が使われている。
総務省によると、現行の仕組みでは合計2億7000万回線分の電話番号を割り当て可能だが、9月末時点で未割り当ての番号は残り530万回線分。今後1〜2年程度で番号が枯渇する計算だ。
今回諮問された060で始まる携帯電話番号の利用開放は、こうした事態への対処を目的としたもの。同省の意向通りに開放された場合、割り当て可能な電話番号の数は、現行制度より9000万回線増の3億6000万回線となる。
情報通信行政・郵政行政審議会による答申は11月末頃になる見込み。同省は答申の前後でパブリックコメントの募集や官報掲載準備などの手続きを進め、2024年12月中には060番号の開放に繋げたい考えだ。