2024年1月、PCゲームプラットフォー厶のSteamで生成AIを使ったゲームの受付が開始されました。それから8ヵ月が経ち、申請が出ているタイトル数の合計約2000本にまで達しました。ただ量が多いものの、大ヒットしたタイトルが出ている段階ではないようです。いずれにしても言えるのは、ゲーム開発で生成AIのアセット(画像などのゲームのデータ)を活用するのは当たり前になりつつあるようです。
新作ゲーム、4本に1本が“AI使用”か
Steamは1月、生成AIを使ったゲームの販売を認めると方針転換しました(参考:“生成AIゲーム”急増の兆し すでに150タイトル以上が登録)。
タイトルのストアオープンのための申請時に、生成AIを利用しているか、利用している場合には、どのように使っているのかを説明する仕組みが追加されました。その情報は、それぞれのゲームのストアページで「AI生成コンテンツの開示」としてユーザーにも提示されます。Steamの情報を検索できる「SteamDB」で検索すると、Steamでの呼称名の「AI生成コンテンツ」を利用していると登録されているゲームは、すでに2000タイトルに達しています。
通常、Steamへのタイトル申請の手続きは、2~3日程度で完了します。申請情報をもとに機械的に判断されていると考えられますが、AI生成コンテンツを認めた後に審査が長くなったという話は出ていないので、基本的には今まで同様の審査手順で行われているようです。登録ベースの本数であり、実際にリリースされた本数ではないことに注意が必要ですが、1日10本程度が登録されていることになります。
SteamDBのデータによると、Steamでは2023年には1日に約40本のゲームがリリースされていたため、単純に当てはめると、新規にリリースされるタイトルの25%程度が、AIコンテンツの含まれるタイトルになりつつあることが推測できます。ただ、大型タイトルで採用されて大ヒットしたというケースは登場していないようで、インディーズゲームを中心とした中小規模スタジオでの採用が広がっているという印象です。

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