『デッドライジング デラックスリマスター』レビュー、オリジナルの面白さも健在!

ハチャメチャゾンビゲー『デッドライジング』がRE ENGINEでリマスター、面白さはまさにデラックス!

2024年09月19日 19時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

はっきり言って「バカゲー」(誉め言葉)!?
遊び心満載のギャグ要素にも注目してほしい

 カプコンのゾンビゲームと聞いて本シリーズのほかに思いつくのが、『バイオハザード』。デッドライジングも同社を代表するゾンビゲームだが、バイオハザードとの決定的な違いは「ギャグ要素」だ。

 デッドライジングのストーリーはかなりシリアスではあるが、ブラックユーモアや同社の遊び心が詰まったギャグ要素も用意されている。はっきり言おう、デッドライジングは「バカゲー」だ(誉め言葉)。

 本作がバカゲーである理由は、以下の画像を見ればなんとなくわかるはずだ。

ゾンビの頭におもちゃ(見覚えのあるアレ)を被せて遊ぶフランク・ウエスト

フランク・ウエストが着用できる衣装の種類は実に豊富。その中には目を疑うようなユニークな衣装も?(上記画像は「デジタルデラックス」に収録されている17点の新作衣装)

ちなみに着用した衣装はカットシーンでも反映される。衣装によっては笑いが止まらなくなることも

デッドライジングの名物サイコパスといえば、スーパーの店長「スティーブン・チャップマン」。シリアスな場面ではあるが、スティーブンの怒りは恐怖を通り越して笑いが……

 デッドライジングのもう1つの楽しみ方は、作中に隠された笑いを見つけること。ショッピングモールには、笑いのツボを刺激する敵や武器、イベント、衣装が豊富にそろっている。どうすれば笑いが生まれるのか、自由な発想で実践してみるのがとにかく面白いのだ。お笑い番組でよくみかける「モノボケ」に通じるところがあるだろう。

自分から笑いを見つけて実践するのが楽しい

 ただ単にゾンビを倒すゲームではなく、笑いながらゾンビと遊ぶゲーム。それこそが、デッドライジングにしかない醍醐味といえるだろう。シリアスとコミカルのバランスが絶妙なため、違和感なく楽しめてしまう。それが不思議でならない。

まとめ:デラックス級の感謝!様々な面白さが詰まったリマスター版

 デッドライジング デラックスリマスターは、18年前の面白さと18年後の新しさがミックスした良作だ。ビジュアルの刷新や改善点、新要素はオリジナル版の面白さを一切削ぐことなく、完成度を高めることに成功している。

 ゲーム全体を刷新しつつも、18年前に経験したオリジナル版の面白さがしっかり踏襲されている点もポイント。自由を謳歌する面白さ、ゾンビの大群と戦う面白さ、ユニークな武器で戦う面白さ、衣装替えをする面白さ、散りばめられた笑いを見つける面白さが詰まっているのだ。

ゾンビパラダイスが令和の時代に復活。デッドライジングファンとしては感謝しかない

 あまり触れていなかったが、本作はCERO:Z指定も納得のグロテスク描写が顕著だ。容赦のないグロテスク描写も少なくないため、グロテスク描写が苦手な人はプレイを控えたほうがいい。逆に18歳以上でゾンビ映画が好きな人、もしくはグロテスク描写が得意な人は本作にハマるかもしれない。

 ゾンビゲームに飢えている人にとって、ウィラメッテ・パーク・ビュー・モールでの体験はデラックスな思い出になるはずだ。経験者も未経験者も、レッツ・ゾンビパラダイス!

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