『デッドライジング デラックスリマスター』レビュー、オリジナルの面白さも健在!

ハチャメチャゾンビゲー『デッドライジング』がRE ENGINEでリマスター、面白さはまさにデラックス!

2024年09月19日 19時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

自由度の高いゾンビパラダイス!
変わらないオリジナル版の面白さに満足

 デッドライジングが面白い理由は、圧倒的な自由度の高さ。ゾンビパラダイスを自由に楽しめるのがデッドライジングシリーズの醍醐味だ。時間制限があるものの、ゲーム内の3日間(72時間)は思った以上に長く感じるため、飽きることのない余暇を満喫できる。面白さを極めたいがために、何度も周回したくなるはずだ。

デッドライジングの舞台は、アメリカにある大型ショッピングモール「ウィラメッテ・パーク・ビュー・モール」。ゾンビとショッピングモールといえば、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を思い出す

ショッピングモールの屋上に降り立つフランク・ウエスト。ショッピングモールに隠されたスクープを72時間以内に掴み、ヘリに乗って脱出するのが目的だ

尋常ではない数のゾンビたちがショッピングモール内を徘徊している。ほんとうに生き残れるのか?

アウトブレイクの謎をめぐるシリアスなストーリーが展開。アウトブレイクを引き起こしたのは誰なのか?(ケンの恰好をしているのはフランク・ウエストです)

ショッピングモールにある武器で無数のゾンビたちと触れ合えるのが、デッドライジングの醍醐味

レベルアップで習得した技でゾンビを倒すフランク・ウエスト。ケンの恰好で回し蹴りは映えますね

 本作の基本的な遊び方は、ショッピングモールという名の箱庭を自由に探索し、さまざまなクエストをクリアすること。クエストのクリアはもちろん、生存者の救出やスクープ写真の撮影、ゾンビをひたすら倒しまくるなど、プレイの幅は多岐にわたる。

 また、本作はRPGの要素も含まれている。戦闘の難易度はやや高めなので、経験値(PP)を稼いでフランク・ウエストのステータスを強化する必要がある。レベルを上げないと、ゾンビや「サイコパス」と呼ばれるボスにあっさりやられてしまうことも。

 経験値(PP)を稼いでレベルが上がると体力や移動速度、アイテムスロット、技などが増えていき、攻略がよりスムーズになる。最初は弱かったフランク・ウエストも、レベルが上がれば上がるほど強くなっていく。ただのフリージャーナリストが、超人レベルのゾンビハンターになるのが面白い。

フランク・ウエストのレベルが上がると体力や攻撃力、新しい技などが増えていく。経験値の稼ぎ方はスクープ写真を撮影すること、ゾンビを倒すこと、生存者を救出する、クエストをクリアすることなど

生存者を救出して拠点までエスコート。エスコートが完了すればフランク・ウエストの経験値(PP)が上がるため、生存者の救出も大事だ(無視してもOKだが)

スクープ写真の撮影でも経験値を稼げる。被写体や状況によってポイントの評価が変わる。「PP」のマークは評価が高いので見つけ次第パシャリしよう

「サイコパス」はゾンビよりも強いため、最初は何度もやられてしまうかもしれない。ただ、レベルを上げたり強力な武器を手に入れたりすれば余裕で倒せるようになるはずだ

 注意してほしいのが、72時間というタイムリミットだ。本作は自由度が高い半面、クエストごとに時間制限が設けられている。制限時間内にクエストを受けない、もしくは制限時間内にクエストをクリアしないと失敗扱いになってしまうのだ。ゾンビと遊びすぎたせいで、受けたかったクエストが失敗になるなんてことも……(筆者の体験談)。

メインクエストとサブクエストには制限時間(一部例外あり)があるため、スケジュール管理能力がある程度求められる。時間が気になったら腕時計を見よう

 ほぼリメイクのリマスターではあるが、オリジナル版の面白さが一切変わっていないのは実にありがたい。18年前の思い出が何度もフラッシュバックするほど、デッドライジング デラックスリマスターの完成度は高いと感じられた。試遊中に、「素晴らしい」と何度歓喜したことだろうか。

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