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AWSクラウド+オラクルDBは「顧客が望んでいたこと」、別セッションにはMicrosoft、Google幹部も登壇

AWS CEOがオラクル年次イベントの基調講演に登壇、「Oracle Database@AWS」を語る

2024年09月12日 06時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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@Azureは日本リージョンでも間もなく提供、@Google CloudもGAを発表

 Oracle Database@AWSを発表した同日、オラクルはすでに同様のサービスを展開しているMicrosoft Azure、Google Cloudのそれぞれとも発表を行っている。オラクルのカラン・バッタ氏によるプロダクトキーノートには、両社のクラウド担当幹部も登壇した。

オラクル OCI担当SVPのカラン・バッタ(Karan Batta)氏。背後に映るのはAzure、Google Cloudとのこれまでの取り組み経緯

 まずMicrosoftとの発表では、「Oracle Database@Azure」サービスの提供拠点を現在の6リージョンから15リージョンに拡大する計画が明らかになった。この15リージョンにはAzureの東日本リージョンも含まれており、「間もなく提供開始」(発表より)としている。15リージョンとは別に、DRのみのシングルゾーンリージョンとしてはAzure西日本リージョンにも拡大予定だ。

Oracle Database@Azureのリージョン拡大予定。左が現在提供中の6リージョン、中・右が今後拡大対象となるリージョン

 また、Oracle Database@Azureにおいて、データ保護のフルマネージドサービスである「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service(ZRCV)」をすでに提供開始したほか、データレプリケーション/統合サービスである「OCI GoldenGate」も提供予定であることをアナウンスしている。

Microsoft Azure担当幹部のタンザー氏は、すでに多くの顧客がOracle Database@Azureを利用していると述べた

新たに提供予定のOCI Goldengateを用いて、データをOracle Databaseから分析基盤サービスの「Microsoft Fabric」にレプリケーションし、本番環境に影響を与えることなく柔軟なデータ分析を行うユースケースを紹介

 Google Cloudとの発表では、今年6月に発表した「Oracle Database@Google Cloud」の一般提供開始がアナウンスされている。現時点では米国、英国、ドイツにある4つのリージョンが提供拠点だ。Azureと同様に、Oracle Database ZRCVサービスも提供する。

 Google Cloud幹部のガトマンズ氏は、Google Cloudが持つ「BigQuery」「Looker」「Vertex AI」「Gemini」といったデータ/AI関連サービスと低レイテンシでの接続ができる点が優位性であり、Oracle Cloudとの“統合ビジョン”を紹介した。

今後はAPACを含む幅広いリージョンに提供拠点を拡大していく計画

GoogleのAI/データ関連サービスとの“統合ビジョン”を紹介

Gemini LLMと+Oracle Databaseのベクターデータベースを活用した“コーヒーコンシェルジュ”アプリのデモ。自然言語でコーヒーの好みを入力すると、おすすめの品種が紹介され、購入できる店舗のマップを表示した

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