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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第457回

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた

2024年09月07日 12時00分更新

文● 矢田部明子 写真●吉野健一 編集●ASCII

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 クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、「MITSUBISHI TRITON(トライトン)」についてレポートします!

トライトン

 昨年7月にタイで世界初公開されたトライトンは、「ビーストモード」という野生味溢れるコンセプトを掲げたワイルドなピックアップトラック! 1ナンバー好きの矢田部的には、注目度大のクルマとなっております。ちなみに、日本では12年ぶりの登場で、今年2月に発売されました。日本ではなかなか見ない巨大なピックアップトラック、その実力はいかに!?

トライトンはこんなクルマ

トライトン

 乗用車のような乗り心地に加えて、荷物を積んだ時も安定して走れるように開発されています。標準グレードの「GLS」、上級グレードの「GSR」の2モデルをラインアップし、価格はそれぞれGLSが498万800円、GSRが540万1000円です。

 フロントには三菱のアイコンである「ダイナミックシールド」が取り入れられているのですが、トライトンに合うダイナミックシールドにデザインされています。

三菱「トライトン GSR」の主なスペック
サイズ 全長5360×全幅1930×全高1815mm
ホイールベース 3130mm
車重 2140kg
エンジン 2439cc DOHC 16バルブ 4気筒ターボ
最大出力 204ps(150kW)/3500pm
最大トルク 470N・m(47.9kgf・m) /1500~2750rpm
車両価格 540万1000円

 それでは、細かくチェックしていきましょう!

トライトンの魅力 その1
ドライブモード&駆動モード

トライトン

 ドライブモードは、NORMAL(通常)、ECO(燃費重視)、GRAVEL(未舗装路やウェット路など)、SNOW(主に雪道など)、MUD(ぬかるみや深い雪道で大きな駆動力が必要なとき)、SAND(砂地での大きな駆動力が必要なとき)、ROCK(岩場など、タイヤが空転するような場所を走行するとき)の7つのモードがあります。

 駆動モードはダイヤル式になっており、走行中も操作しやすくなっているのがGOODです。ちなみに、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(直結4WDセンターデフロック)、4LLc(ローギヤ直結4WDセンターデフロック)の4つのモードが用意されています。

トライトンの魅力 その2
オフロードの走行性能

トライトン

 駆動モードをローギヤ(4LLc)にするとデフロックとなり、悪路も難なく走れます。実際にモーグルを走ってみましたが、最低限のライン取りをしていれば工事中の凸凹した路面を越える感覚くらいで走れました。現実的に日本にここまでの悪路はないと思うので、全国津々浦々どこでも走り回れそうな予感……。

トライトン

 ドライブモードをNORMAL(ノーマル)からMUD(マッド)にすると、空転しているタイヤにブレーキをかけ、地面に接地しているタイヤにしっかりと駆動を伝えられるので、岩場でも難なく進めます。しっかりタイヤで立っている! という感覚をイメージしてもらうと分かりやすいかも。

トライトン

 また、MUD(マッド)モードでの走行の際、タイヤを少しかき気味に回すことで、タイヤの溝に詰まった泥や小石などを飛ばしながら走るという特徴があるそうです。そうすることで溝がしっかり現れ、タイヤが路面をギュッと掴んで進んでくれるというわけです。

トライトンの魅力 その3
ヒルディセントコントロール

トライトン

 ヒルディセントコントロールとは4WD車の走行安定制御技術で、エンジンブレーキだけでは減速が間に合わない下り坂などで、一定の速度で走ってくれるシステム。もちろん、トライトンにもあります!

 勾配がきつい場所でヒルディセントコントロールを使用すると、4~20km/hのスピード間ならトライトンが自動制御をしてくれるので、ほぼハンドル操作だけで安心して坂を下ることができます。

 この機能の良いところは、雪の積もった立体駐車場など、ちょっとした下り坂でも使えることです。本格的にオフロードを走らずとも、日常にある“ちょっとしたこわい道”で使えるのがいいですね。

トライトン

ちなみに、ヒルディセントコントロールはバック時にも有効な機能です

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