ロボット掃除機の常識がめちゃめちゃ変わっています。断言しますが、昔の常識で"買わず嫌い"しているのは絶対に損です。
「ルンバ」で知られるロボット掃除機は、登場から20年以上が経ち、今や多くの家庭で見かける存在となりました。アイロボットジャパンの調査によれば、日本での普及率は10%。つまり、10軒に1軒はロボット掃除機を使っていることになります。わお! SFの世界ですね。
しかしその一方で、ロボット掃除機を使っていない人がまだまだ多いのも事実。初期のロボット掃除機に関する古い情報をもとに「使えない」「役に立たない」と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
実際、最新のルンバは本当に驚くほど進化を遂げています。「Roomba Combo 10 Max ロボット+AutoWash 充電ステーション」を始めとする最新モデルはいわば“全自動掃除機”。食洗機やドラム式洗濯乾燥機と並び、自分の時間を作るためになくてはならない存在になりました。
具体的にどれくらい進化しているのか、ルンバの最新機能をまとめてみました。あなたが知っているルンバのイメージが、ガラリと変わるかもしれません。
こんなに違う ルンバの“新常識”
まずは、昔のルンバに対する固定観念を覆す、新常識をご紹介します。
1. 「汚れが取れない」→ ベッドやソファの下までキレイに取れる
かつて「ロボット掃除機は汚れを取り切れない」と言われていましたが、最新のルンバはそんな常識を覆します。バッテリーやモーターの進化にともない、吸引力はもちろんのこと、総合的な清掃性能が年々格段にアップしています。
最新モデルは、「4段階クリーニングシステム」によって徹底的に清掃。本体脇の「エッジクリーニングブラシ」で周囲のごみをかき集め、ゴム製デュアルアクションブラシでごみをかき上げたら、強力に吸引。仕上げにパッドで床を拭きあげます。
ロボット掃除機は「壁ぎわに弱い」と言われていましたが、エッジクリーニングブラシの効果でキレイに。ソファや、ハウスダストの温床になるベッドの下など、手が届かないところもロボットなら楽勝です。汚れが取れないのはルンバ本体が入りこめない、洗濯機やトイレのすき間くらいですね。
試しに掃除機をかけた後、ロボット掃除機を動かしてみたところ、ごっそりホコリが取れたこともありました。私のように雑な人間が掃除するよりルンバのほうがよっぽどキレイにしてくれます。
2. 「玄関で落ちたりする」→ 落ちない
「段差で転落する」なんていうのは昔の話。最新のルンバは複数のセンサーにより、段差や階段を正確に検知して回避します。というか10年前の「ルンバ800」シリーズでさえ回避できていました。
かつては部屋のちょっとした段差でUターンしてしまうこともありましたが、いまでは2cm程度の段差まで乗り超えられるようになっています。
特にカメラ付きの最新モデルはセンサーで間取りを認識する機能があるので、むしろそこが玄関であることや、汚れやすいエリアを認識して、効率的に清掃してくれます。
3. 「部屋が散らかってると使えない」→ 使える
「散らかった部屋を片づけるルンバが出たら教えて」というのは何度も聞いた言葉ですが、ご安心ください。最新モデルは、多少散らかった部屋でも稼働する障害物回避機能を搭載しています。
前面に搭載したカメラセンサーにより、目の前にあるものを認識・回避します。床にスマホの充電ケーブルが落ちていても、ルンバが引っかかってエラー停止してしまうことがありません。踏んだらヤバい犬や猫のうんちも回避できてしまいます。
なお、ルンバの障害物回避精度が高い理由の1つは、ルンバがたくさん売れているから。アイロボット製ロボットの累計販売台数は5000万台。うち約半数がクラウドに接続され、ユーザーから膨大なフィードバックを受けています。そのため、今では80以上のアイテムを認識。靴下をくしゃくしゃの状態でも靴下であると認識できるのは「台数の強み」というわけです。
※センサーによる物体認識には使用条件等があります。詳しくはアイロボット公式サイトでご確認ください
4. 「買っても使いこなせない」→ 簡単です
うちの母親が必ずと言っていいほど使う言葉、「でもねえ、難しくって使いこなせないし……」。ルンバに複雑な設定はいりません。誰でも簡単に使いこなせるよう設計されています。
基本操作はボタンを押すだけ。スマートフォンからの操作も可能です。アプリをリモコンとして使えば、家の外にいても運転開始できます。
スマホとの接続も簡単です。ユーザー登録を済ませたら、スマホと接続したいルンバを選択。使いたいWi-Fiの情報を入力したら、ルンバを起動するだけで設定が完了します。昔はよく接続時にエラーが出ましたが、最近は一発で完了します。本当にラクになりました。
アプリと接続することでルンバの世界も広がります。ペットの換毛期や、汚れた部屋の掃除などを提案。自分の部屋の掃除に詳しいパートナー的な存在になってくれます。
5. 「高くて手が出ない」→ 安いモデルもあります
最後の決め手は価格。「ルンバって安くても7〜8万円超えるんじゃない?」なんて思いますよね。確かに上位モデルは20万円コースですが、いまのルンバは手頃な価格のモデルも充実しています。
エントリーモデルなら3万円台から購入可能。安いからと言って性能が低いわけではなく、違いは機能の多さがメイン。値段が高いモデルになるほど「おまかせ度」が高くなるという仕組みです。
ということで、昔と今でルンバの常識がまったく変わっていることをご理解いただけたかと思います。昔は「掃除の途中で力尽きたルンバ」のイメージもありましたが、今では充電が切れそうになったら自分から充電ステーションに戻ります。「行き倒れルンバ」の光景は過去のものです。
では、2024年現在の最新型ルンバはどんな新機能を備えているのか。さらに進化したルンバの新事情をご紹介しましょう。