Stable Diffusion入門 from Thailand 第21回
画像生成AI「Midjourney」の使い方 待望のWebアプリ版を徹底的に解説します
2024年09月04日 10時00分更新
Model
次は「Model」セクション。ここには「Mode」「Version」「Personalize」の3つの項目が用意されている。
「Mode」では画像生成の方法をデフォルトの「Standard」から「Raw」モードに変更することができる。
通常Midjourneyはユーザーが書いたプロンプトに対し、より芸術的な解釈を加えて生成するが、「Raw」モードに変更することでその効果を抑制し、スタイルの加工や装飾を最小限に抑えた画像を生成することができる。
なお、プロンプトに「--style raw」と加えることでも同等の効果を得られる。
「Version」では、利用モデルのバージョンを変更できる。デフォルトのバージョンは最新の「v6.1」だが、プルダウンメニューから過去のモデルを選択することが可能だ。
現在選択できるMidjourneyのモデルは「6.1」「6」「5.2」「5.1」「5」「4」「3」「2」「1」だ。なお、プロンプトに「--version ◯」もしくは「--v ◯」と加えることでも同等の効果を得られる。
ここでは2番目に古い「Version 2」に変更して生成してみた。なお、このバージョンがリリースされたのは2022年4月、わずか2年ちょいでここまで進化したということだ。
なお、「Style Reference」や「Character Reference」などの新しめの機能は、古いバージョンを選ぶと利用できなくなる可能性がある。
さらに、アニメやマンガのスタイルに特化した「Niji4」「Niji5」「Niji6」も選択できる。
「Personalize」機能は、Version6から実装された、自分好みのテイストの画像を生成できる機能だ。プロンプトに「--personalize」もしくは「--p」と加えることでも同等の効果を得られる。
ただし、この機能を利用するたにはMidjourneyがユーザーの好みを把握している必要があるため、条件を満たしていない時はこのようなアラート画面が出て利用できない。
Midjourneyに好みを覚えてもらう方法は複数あるが、いちばん簡単なのはサイドバーから「Explore」を選ぶと表示される自分以外のユーザーのイラストの中から気に入ったものに「♡」を付けていく方法だ。少なくとも200個以上の「♡」を付けることでこの機能が使えるようになるようだ。
また、サイドバーの「Tasks」を開くと表示される「Rank Image Aesthetics」または「Rank Image Aesthetics -Niji」を利用することもできる。
次々に表示される2枚の画像の中から好きな方をチェックしていくだけで、Midjourneyが勝手に好みを覚えてくれるという仕組みだ。なお、どちらの画像も好みでない場合は「Skip」すればよい。

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