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AIは漫画家の玉手箱なのか……実録:AIで描く漫画の実際 第5回

実録:AIで描く漫画の実際 ~AI漫画の集大成! 最新技術で挑む最終回

2024年08月31日 20時00分更新

文● 野火城 編集●ASCII

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漫画への活用を前提に、
今後の画像AIの進化で期待すること

 画像AIの進化ですが、anytest_v4以降、ゲームチェンジャーとなるほど大きな動きは中々なさそうです。というのも、どのようなラフな手描き線画でも元画像を維持できるanytest_v4が出たことで、手描きの補助的な機能はほぼ出そろったなと

 あとはこれをどのように活用していくか考えるフェーズに入ったと思います。開発は今は画像よりLLMや動画AI、音楽AIなどが活発ですね。

 画像AIで次に大きな動きが来るとすれば、SDXLのような自分で画風調整できるオープンモデルが、DALL-E3並みのプロンプト理解力+破綻の少なさになることかなと。

 それができれば「DALL-E3→SDXLでi2iして画風を整える」の工程が無くなるので、画像AIを漫画に活用する使いやすさがもう一段上がると思います。LLM+画像AIのドッキング進化に期待しています。

おわりに

 AI漫画実験全5回、楽しんでいただけましたでしょうか。

 自分自身大変楽しくやらせていただきました。まだまだ色々な面で課題の多い生成AIですが、上手く共存できれば人間の強い味方になってくれるはずです。

 今後も情報をアップデートしながら、その時々でベストな画像AIの活用方法を模索していきたいです。

 ASCII.jpでもまたお会いできると嬉しいです!

 野火城でした。

野火城

 アナログ時代から漫画を描いてきたクリエイター。漫画の補助としてAIをどう使えるか実験中。X(Twitter)で生成AIを使用した漫画「AIずきん」を公開し、3万件を超える「いいね」が集まる。

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