ソフトトップよりもRFが優れている点
では、お勧めどころはどこなのか。もう最終回ですから各方面への気配りなしに申し上げますと、RFはライトウェイトスポーツの王道から外れています。ハードトップとその格納装置による重量増のおかげで旋回中のロール量は大きい。要するに腰から上が重く、軽快な挙動を楽しみたければソフトトップに勝るものはありません。
しかしソフトトップのボディをベースに、電動開閉式ルーフを取り付けるべくデザインされたクーペボディが奇跡的と言えるほどカッコ良かった。その重量増を補うために2リッターエンジンを積んだ。この2点を良しとするならRFを買っても後悔はしません。
もうひとつ遠慮なく申し上げますと、RFのトランスミッションはマニュアル一択。マイナーチェンジで出力特性が向上した2018年後期型以降がおすすめです。ソフトトップに1.5リッターエンジンしか用意されない日本市場においては、このエンジンのために存在するのがRFと言っていいくらいです。
何しろ2速踏みっぱなしで100km/hまで澱みなく到達する、このエンジン特性とギア比の組み合わせは最高で、直線主体で幹線のペースも速い北海道の道路では、そのおいしいところを存分に楽しめました。加えてバイパスや高速道路では、このサイズのクルマらしからぬ路面に張り付くような安定感があるのも、小型の中距離ツアラーとして推せるポイントです。
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