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Androidスマホの新決定版!Pixel 9シリーズ発表 さらに進化したAIを搭載する最新モデル 第14回

【現地取材】AIこそPixelの華、Geminiこそグーグルの軸。目指すはスマホの劇的な変化(西田宗千佳)

2024年08月19日 13時20分更新

文● 西田 宗千佳 編集●飯島 恵里子/ASCII

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グーグルはライバルに比べ有利、だからこそ気になる「独占」の行方

 もちろん課題は、「グーグルがいうとおりの動作をするのか」という点だ。

 どれも珍しい要素ではなく、過去にGoogleアシスタントが試みてきた方向性ではある。しかしそれがようやく、生成AIの力によって「実現するかもしれない」と感じられるタイミングになってきた。

 また、アップルやマイクロソフト、サムスンなども同じ方向性を狙っている。各社がいつ理想を実現するのか、そしてどこが一番良い使い勝手になるのかは不透明だ。もちろん、前出のように「日本語」を含む多言語対応の問題も大きい。

 ただ、AIが本格的に活用されるとすれば、そこでは「AIの技術がある」だけではなく、多様なサービスを持っていてAIをそこに組み込んでいけることや、多様なデバイスとの連携が必要になってくる。

 これができる企業は多くない。AIの開発自体にコストがかかることに加え、プラットフォームとしての強さも重要だ。すなわち、グーグルという企業は明らかに「AIをアシスタントとする戦略」に向いた特性を持つ、有利な立場なのだ。

 一方アメリカでは、グーグルに対して「分割議論」も出始めている。そうしたことがどう影響するのか、そろそろ考える時期に来たともいえそうだ。

 

 筆者紹介――西田 宗千佳
 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、書籍も多数執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「生成AIの核心:「新しい知」といかに向き合うか」(NHK出版)、「メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略」(SBクリエイティブ)、「ネットフリックスの時代」(講談社)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)などがある。

 

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