Midjoueneyは8月16日、テスト中のブラウザー版UIに生成した画像を後から自由に編集できる新しい「エディター」機能を追加したことを発表した。
Discordを使わなくても画像生成可能に
We're releasing a new web editor today. This combines many previously separate image actions into a single unified interface. More coming soon. pic.twitter.com/09uLSeGPB6
— Midjourney (@midjourney) August 16, 2024
他のAIとは一線を画す芸術的なタッチの画像を生成できることで人気のMidjoueneyだが、これまではコミュニケーションプラットフォーム「Discord」のチャットボットとして提供されていたため、MidjourneyのほかにDiscordのアカウントも取得する必要があり、少しハードルが高かった。
だが、今年になってブラウザー版UIのテストが開始され、Discordを経由しなくとも画像の生成や過去作品の閲覧などの環境が整ってきた。現在のところ、すでにMidjoueneyのアカウントを取得済みで、これまでに少なくとも5枚以上の画像を生成しているユーザーなら全員利用可能になっているようだ。
本日発表されたエディター機能を使えば、生成された画像を元にプロンプトや画像サイズを変更したり、これまでは「Vary(Region)」といった特別なコマンドを使用する必要があった「インペイント」、「アウトペイント」といった機能を一箇所で簡単に利用することができるという。
直感的な操作でインペイント/アウトペイント
それでは実際に試してみよう。Midjoueneyのサイトにアクセスしログインすると下記のような画面が表示される。編集したい画像を1枚クリックして選択しよう。
クリックした画像が拡大表示された。右側には生成時のプロンプトが表示されており、ここからダウンロードやプロンプトのコピーができるようになっている。
また、右下にはバリエーションやアップスケールのボタンが用意されており、その中にある「Editor」をクリックする。
新しいエディター画面が表示された。
今回はこのエディター画面からインペイントとアウトペイント機能を使って着ている服を変更してみよう。
画像の中のセーターの部分を消しゴムツールで範囲指定する。変更箇所は多少はみ出てもいいので大きめに取るのがコツだ。
次にプロンプトを修正しよう。元プロンプトの服装をあらわす部分「a pastel-colored oversized sweater(パステルカラーの大きめなセーター)」を「a brown jacket(茶色のジャケット)」に変更してみる。
最後に1:1の画像の下の方を伸ばしてみることにしよう。枠線をつまんで自由に広げればよい。「Submit」ボタンをクリックして実行だ。
狙い通り茶色い画像に着替えた画像が4枚生成された。
服の変更はインペイント、画像の拡張がアウトペイントによる効果だ。
アウトペイント(画像の拡張)は、画面右上のアスペクト比を直接クリックすることでも可能だ。ここでは「16:9」をクリックして無理やり横長に伸ばしてみよう。
ばっちりカフェの背景が左右に延長されている。
以上、新しいエディター画面を簡単に紹介した。現在はまだインペイント/アウトペイントくらいしか利用できないが、Xの投稿ではすぐに新しい機能も追加されるとアナウンスされている。
ブラウザー版のUIが整備されることで、これまでDiscordのために二の足を踏んでいたユーザーも気軽にMidjoueneyが利用できるようになり、今後さらにユーザーベースが広がるのではないかと予想している。