連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第146回
IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 8月3日~8月9日
パリ五輪でダークネットが活発に、ITエンジニア転職でのコーディングテスト実施率、ほか
2024年08月13日 08時00分更新
本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。
今回(2024年8月3日~8月9日)は、パリ五輪開催とダークネット活動、ノーコード/ローコードツールの導入活用実態、国内チャットボット市場の成長率、ITエンジニアの転職活動におけるコーディングテストについてのデータを紹介します。
[セキュリティ]オリンピックに便乗、フランスを標的としたダークネットの活動が急増(フォーティネット、7月30日)
・フランス標的のダークネット活動は8%~90%増加
・チケット販売に見せかけた不正サイト338を特定、51を閉鎖、140は通告処分
・親ロシアグループのハクティビスト活動も増加
7月27日に開幕した「パリオリンピック/パラリンピック」に合わせた脅威アクターの活動を、FortiGuard Labsが集計した。フランスの政府機関、企業、インフラプロバイダなどを標的とするリソースが大幅に増加し、ダークネット活動は2023年下半期から2024年上半期に80~90%増加したという。ちなみに過去を振り返ると、サイバー攻撃数は2012年ロンドン大会の2億1200万件から、2021年開催の東京大会では44億件へと急増した。攻撃の多くは詐欺、データの窃取など。取得した個人情報を利用した一斉攻撃も懸念されるという。
[生成AI]国内チャットボット市場、2024年は前年比16%増を予想(アイ・ティ・アール、8月8日)
・国内チャットボット市場、2023年度は前年度比16%増の111億8000万円
・2024年度は前年度比19%増を予想
・人手不足と業務効率化、CS強化などのニーズ、生成AIとの連携などが要因
国内チャットボット市場は2023年度、前年比16.5%増の111億8000万円の売上となった。2024年度の成長予測はこれを上回り、前年度比19%増を見込む。人手不足による業務効率化、カスタマーサポート(CS)強化などのニーズ、それに自然言語処理による応答能力の進化、生成AIとの連携拡大などが導入を促す要因になっているという。2023~2028年の年平均成長率(CAGR)は15.5%で、2028年度に230億円に達すると予想している。
[開発][ノーコード/ローコード]ノー/ローコードツールを導入しない理由は「必要性とメリットの認知不足」(デージーネット、8月8日)
・ノーコード/ローコードツールの導入は34%
・ノーコード/ローコードツールの用途は「ワークフロー(申請/承認)」が31%で最多
・利用しない理由は「必要性やメリットが認知されていない」(37%)、「ITリテラシー不足」(22%)など
7月に名古屋で開催された「Japan DX Week名古屋」の来場者207人を対象に、ノーコード/ローコードツールの利用状況を聞いた。導入している組織は34.2%。導入目的としては「ワークフロー(申請/承認)」(31.9%)、「プロジェクト管理」(27.8%)、「営業業務(問合せ/案件管理/見積作成など)」(25%)など。導入していない企業に聞いた導入しない理由は、「社内で必要性やメリットが認知されていない」が最多の37.7%だった。
[開発]転職エンジニアの38%が「コーディングテストを求められた」、20代では53%(ウィルグループ、8月8日)
・20代エンジニアの53%が「コーディングテストを求められた」
・73%がコーディングテストは「難しい」
・コーディングテストは「技術のアンマッチを予防できる」(35%)
エンジニア採用選考において導入が進む「コーディングテスト」について、転職経験があるITエンジニア(20~59歳)522人に聞いた。転職活動においてコーディングテストの実施を求められた人は38.1%。20代に限って見ると53.1%だった。コーディングテストを求められた人のうち、「かなり/やや難しかった」と感じた人は73.8%。コーディングテストは「面倒」(34.2%)だという声もある中、「技術のアンマッチを防げる」(35.2%)「自分のポテンシャルをアピールできる」(33.7%)などの好意的な意見もある。
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