エアコンを手元の温度にあわせて自動運転
Hub miniが通常のリモコンと違うのは、条件を満たすと特定の操作を実行する「オートメーション」をユーザー自身で設定できること。例えば「室温が27℃を超えたら冷房25度の設定でエアコンをオンにする」とか「室温が24℃以下になったら冷房の温度設定を28℃に変更する」といった操作も、この機能で自動化できる。
設定はSwitchbotのスマホアプリから、オートメーションの起動条件と実行する操作内容を指定するだけ。複数のオートメーションを組み合わせれば、エアコンのオン/オフを完全に自動化できる。
似たような機能は近年のWi-Fi対応エアコンにも搭載されているが、多くの機種はエアコン本体のセンサーで室温を検知するため、エアコン付近とユーザーが過ごすエリアとの温度差が大きいと、期待通りに動作しないことがある。一方、Switchbotならテレビの前やベッドの横など、自分が長時間過ごす場所に温湿度計を置けるので、より適切にエアコンをコントロールできるというわけだ。
「部屋が暑いのに自動でオンにならない」「寝るときにエアコンをつけると冷えすぎてしまう」など、エアコン標準の自動運転に不満をもっているユーザーは、ぜひ一度試してみて欲しい。
エアコンのカビ防止に自動で送風運転
エアコンを長年使っていると内部でカビが繁殖し、出てくる風もカビ臭くなってしまうことがある。カビの駆除には専門業者の定期的なクリーニングが必要だが、費用を考えると、クリーニングの間隔はなるべく長くしたいもの。そんなときに便利なのが「カビの繁殖を抑えるオートメーション」だ。
内容はエアコンをオフにする前に送風運転に切り替え、一定時間経過したら電源をオフにするというもの。冷房や除湿でエアコン内部に付着した水分を送風運転で乾かすことで、カビの繁殖を抑えるイメージだ。
帰宅時間にあわせてエアコンもオンに
温湿度計のデータ以外にも、オートメーションにはさまざまな条件を設定できる。例えば時刻を条件に指定することで、毎朝家を出る時間にエアコンをオフにしたり、子供の下校時刻にあわせて部屋を涼しくしたりすることも可能だ。
7月現在はまだベータ版だが、ユーザーの位置情報を条件に指定する機能も用意されている。こちらを使うと「自宅の最寄駅に着いたらエアコンをオンにする」や「自宅から1km以上離れたらエアコンをオフにする」などのオートメーションを設定可能。時刻指定と違い、出発や帰宅の時間が不規則な場合も対応しやすいのがメリットだ。
ベータ版のため動作はかなり不安定だが、今後のアップデートに期待したい。