LINE WORKSは6月27日、コミュニケーションツール「LINE WORKS」サービスに関するさまざまな相談や営業活動に役立つ情報を生成AIによって支援するAIエージェント「AI相談室」を開設した。
AI相談室は、LINE WORKSの公式ウェブサイト上に実装された生成AIエージェント。同社が取り組んでいるAI事業における新規プロジェクト「WORKS AI Project」の一環として開発中の製品プロトタイプという。この製品は社内にあるさまざまな情報を活用し、ノーコード・ノープロンプトでRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)を構築し、生成AIを通じて最適化された回答が得られる。なお、LLM(大規模言語モデル)には最新のChatGPTを採用。
AI相談室では、LINE WORKSの300件を越える導入事例や活用ガイドなどの資料をRAGに登録しており、LINE WORKSに関するさまざまな疑問に対する回答を生成AIによって導く。これからLINE WORKSの利用を検討されている人の疑問に答えるほか、自社と同じ業界のユーザーによるLINE WORKSの活用方法、LINE WORKSの営業提案に役立つ参考情報を生成AIが答えるなど、さまざまなシーンに活用できるとしている。
AI相談室の外部データソースとしては、LINE WORKS公式ウェブサイト上で公開しているコンテンツ(ヘルプセンター、導入事例、セキュリティーホワイトペーパー、LINE WORKS Developersなど)を使用。
ユーザーが「◯◯業界において他社はどのように LINE WORKSを利用しているかを知りたい」と質問すると、AIは300件以上のLINE WORKSの公開事例の中から、最適な情報を整理して回答。また、回答に「外部との連携を活用している」という内容が含まれる場合、「外部との連携はどのように行えばよいか」と質問すると、設定手順について外部データソースを元に整理した上で回答する。また、回答の元になった参照先のLINE WORKS公式ガイドのリンク等も合わせて案内。営業活動に応用すると、従来は人力で試行錯誤しながら進めていた提案資料の作成や提案シナリオの検討が効率化できるとしている。