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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第290回

HDTracksがMQA技術を使ったストリーミング配信開始へ

2024年06月23日 09時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 以前、MQA Labsを買収したLenbrook Media Groupが、MQAの将来計画である「AIRIA」「FOQUS」「QRONO」という一連の新技術の発表をしたことを書いた。Lenbrook Media Groupはこれを受け、HDtracksと提携した新たなストリーミングサービスを開発すると表明した。このストリーミングサービスではAIRIAが初採用されるという。

 AIRIAは「SCL6」と呼ばれていた、ワイヤレス機器向けのスケーラブルなコーデックだ。市場導入時には「MQAir」という名称を使う予定としていた。SCL6は日本オーディオ協会の「Hi-Res AUDIO WIRELESS」ロゴを取得できるコーデックのひとつにて認定されている。

 スケーラブルというのは、データサイズを容易に変更できると言う意味だ。Bluetooth、Wi-Fi、UWBと多様な方式で搬送されうることも想定して、データレートを可変的にカバーできることを意味している。

 Lenbrook Media GroupはAIRIAについて、「クラウドからのストリーミングにもデバイスとヘッドホンのワイヤレス接続にも等しく適した配信コーデックであり、低遅延性も兼ね備えている」としている。なお、PSB SpeakersがSCL6技術を搭載した初のヘッドホンを開発していると紹介したこともあるが、PSB SpeakersはLenbrook Media Groupの傘下にあるブランドだ。

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