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石川温のPCスマホニュース解説 第201回

ソニー「Xperia 1 VI」はこだわりから“現実路線”に変わった

2024年06月05日 07時00分更新

文● 石川温

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オーバースペックを「現実的な路線」に軌道修正

 個人的にもこれまでXpeira 1は何機種か使ってきた。

 実際にいくつかのXpeira 1シリーズで動画配信サービスを使ってきたが、視聴するのはもっぱらYouTubeやDAZN、SNSが中心。Netflixを視聴しても、16:9の映像がほとんどで、21:9というアスペクト比の恩恵を受ける機会は本当に希であった。

 むしろ、YouTubeなどを視聴する際、サイドの黒い部分が邪魔であり、「もうちょっと大きな画面で見たいんだけど」と不満を感じることもあったぐらいだ。

 その点、Xpeira 1 VIでは解像度も変わり、そうした映像がやや大きく表示できるのはかなりの改善点と言えるだろう。

 解像度も4KからフルHD+になったことで、バッテリーの持続時間がかなり伸びることとなった。また、「サンライトビジョン」という新機能により、ディスプレーの輝度を保ち、直射日光下でも視認性が確保できるようになった。

 4KからフルHD+ということで「スペックダウンしたのか」と感じてしまいがちだが、使い勝手という点においては相当進化している。4Kというスマホにはややオーバースペックと言える解像度よりも、かなり現実的な路線に軌道修正したと言えそうだ。

 アスペクト比が変わり、見た目の印象も従来シリーズとは違っているだけに、「Xperia 1 VI(マークシックス)」ではなく、もっと違ったXperia 1の型番にしても良かったのではないか。

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