DC・不動産事業者は長期トレンドを見極めて投資を進めるべきと提言
2045年の国内ハイパースケールDC需要は2023年の“4倍”に ― IDC予測
2024年05月17日 11時55分更新
IDC Japanは、2024年5月16日、国内ハイパースケールデータセンター(DC)の需要量に関する分析結果を発表した。
IDCは、国内でのハイパースケールDCの需給トレンドを基に、今後約20年間の長期トレンドを分析。2045年末時点における国内のハイパースケールDCの需要量は、2023年の国内キャパシティの約4倍に達すると予測する。
ハイパースケールDCとは、メガクラウドサービス事業者が、クラウドサービスを提供するために利用する巨大DCである。国内では、クラウドサービス事業の急成長に伴い、千葉県印西市などで増設が進められている。加えて、クラウドサービスでAI機能を提供するにつれ、AIサーバーをハイパースケールDC内に配備する例が増えているという。
ハイパースケールDCを1棟建設するには、数百億円程度の資金が必要となる上に、土地の調達から建物の竣工まで5年程度かかり、DC事業者や不動産事業者は、10年間以上の長期的な需要トレンドを見極めて事業戦略を策定する必要がある。
IDC JapanのSoftware & Services リサーチマネージャーである伊藤未明氏は、「長期トレンドの予測には、無視しえない程度の上振れリスクや下振れリスクが存在することに注意すべきである」と指摘している。