このページの本文へ

話題のローカルAI「Command R+」日本語機能の向上を「最優先事項」に

2024年04月12日 14時45分更新

文● @sumire_kon

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
Command R+のロゴ

 カナダのAI企業Cohereの共同創設者Aidan Gomez氏は4月11日、同社が開発する生成AI「Command R+」の日本語機能の向上について、最優先事項として取り組むと自身のXアカウントに投稿した。

 Command R+は4月4日(現地時間)、同社が発表した大規模言語モデル(LLM)。英語以外にも日本語、中国語、アラビア語、フランス語など10の言語に対応するほか、非営利目的であればモデルをダウンロードし、ローカル環境で動作させることも可能だ。

 同氏は前述のポストで、「Command RおよびR+の主要言語として日本語をサポートできることを嬉しく思います。日本語の機能を今後も向上させていくことを最優先事項とします。」と日本語で投稿。さらにCommand R+と主要なLLMの日本語ベンチマーク結果を比較したSebastian Ruder(@seb_ruder)氏のポストも引用した。

 引用されたポストに添付されたグラフでは、Command R+がほとんどの場面でAnthropicの「Claude 3 Sonnet」を上回り、OpenAIの「GPT-4 Turbo」に迫る性能を発揮したことを示している。あくまでベンチマークという特殊な環境での結果にはなるが、日本語使用時のCommand R+の性能をうかがい知る材料にはなりそうだ。

日本語ベンチマークテストの結果グラフ

日本語ベンチマークテストの結果

 なお、Aidan Gomez氏は続く別のポストで韓国語や中国語のサポートについても各言語で言及しているが、明確に”最優先事項”と表現したのは日本語だけだった。

カテゴリートップへ

ピックアップ