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グーグル「消しゴムマジック」などのAI機能が誰でも利用可能に 5月から

2024年04月11日 20時00分更新

文● @sumire_kon

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編集マジックとボケ補正の利用イメージ

編集マジック(左)とボケ補正(右)の利用イメージ

 グーグルは4月10日(現地時間)、Googleフォトの全ユーザーに対し、「編集マジック」「消しゴムマジック」「ボケ補正」「ポートレートライト」などのAI編集機能を、一部制限付きで無料開放すると発表した。5月15日以降、iOS/AndroidのGoogleフォトアプリで順次利用可能となる。

Pixelの強力な写真編集機能の多くを開放

 グーグルが提供するAI編集機能は、人の手では難易度が高い編集作業をAIの力で簡単にこなせるというもの。編集マジックで写真に写った人や物の位置を移動させたり、消しゴムマジックで写真の一部を自然な形で消去することもできるし、ボケ補正やポートレートライトを使えば、写真のボケ具合や光線の方向、明るさの調整も容易い。

ポートレートライトの使用例

ポートレートライトの使用例

 いずれも同社のPixelシリーズ限定機能として登場したものだが、消しゴムマジックについては2023年2月に対応機種を拡大。有料プラン(Google One)加入者限定ながら、iPhoneやPixel以外のAndroidデバイスでも、Googleフォトアプリから利用可能となっていた。

 2024年5月15日以降は、前述の消しゴムマジックに加え、編集マジックやボケ補正なども、非Pixel機のGoogleフォトアプリで使えるようになる。よりわかりやすく言えば、Pixelとほぼ同レベルの写真編集機能を、Pixelを買うことなく使えるということだ。

基本無料の料金体系に変更も一部機能は制限あり

 今回の改定では、AI編集機能の料金体系についても大幅に変更される。これまではPixelでの利用は無料、それ以外の機種での利用は有料というスタイルだったが、5月15日以降はすべてのユーザーが無料でAI編集機能を利用できるようになる。

 ただし、非Pixel機の無料プランでは編集マジックに保存回数制限(毎月10回まで)があり、制限を超えるにはPixelシリーズから同機能を使うか、Google Oneのプレミアムプラン(2TB/月額1300円)以上を契約しなければならない。

 AI編集機能の対応OSと、主な機能のシステム要件は以下のとおり。Android版アプリについては、Chrome OS バージョン118以降を搭載したChromebook Plusでも利用可能だ。

●対応OS
・iOS 15以降
・Android 8.0以降

●システム要件(iOS)
・消しゴムマジック/ポートレートライト……3GB以上のRAM
・ボケ補正……6GB以上のRAM
・編集マジック……4GB以上のRAMと64bitのチップセット

●システム要件(Android)
・消しゴムマジック……未発表
・ポートレートライト……4GB以上のRAM
・ボケ補正……4GB以上のRAM
・編集マジック……4GB以上のRAMと64bitのチップセット

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