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山本 敦の「新選! オーディオレポート」 第36回

【レビュー】楽器の練習や音楽再生にもよかった! ゼンハイザーの新モニターヘッドホン「HD 490 PRO」

2024年04月05日 18時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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ゼンハイザーの開放型スタジオモニターヘッドホン「HD 490 PRO」の魅力は音楽制作だけじゃない、リスニング用のヘッドホンとしても満足の完成度でした

 前回この連載で紹介したBOSSのギター/ベース用ヘッドホンアンプ「KATANA:GO」と一緒に使ってみたところ、とても相性の良かったゼンハイザーのスタジオモニターヘッドホン「HD 490 PRO」を今回レポートしたいと思います。

開放型モニターヘッドホンのフラグシップモデル

 HD 490 PROはゼンハイザーが3月21日に発売した、音楽制作向けのスタジオモニターヘッドホンです。価格はオープンですが、実売価格は6万6000円前後。交換用イヤーパッドや専用のハードケースが付属する「HD 490 PRO Plus」の価格は7万7000円前後です。

 ゼンハイザーといえば音楽リスニング用の高級ヘッドホンも多数展開するブランドですが、音楽制作者向けのスタジオモニターヘッドホンも別ラインとして展開しています。密閉型の「HD 280 PRO」「HD 200 PRO」やポータビリティにも富む「HD 25」などのラインナップがあります。

着脱可能なケーブル。ヘッドホン本体の左右どちら側にも装着できます

 音が生まれるドライバーの背面が塞がっていない、開放型のハウジング構造を採用しています。

 HD 490 PROは開放型ハウジングを採用するフラグシップ。軽く心地よい装着感を実現したほか、着脱可能な片側出しのケーブルがヘッドホン本体の左右どちら側に装着するかユーザーが選べます。筆者はギターを弾く時に右手のストロークに合わせてケーブルがぶらぶらするのが嫌なので、ケーブルは本体の左側に装着しました。

 開放型ヘッドホンのメリットには、密閉型のヘッドホンに比べると立体音響空間の中で音像定位がつかみやすく、音場の豊かな広がりが感じられることがひとつあります。最近では空間オーディオ的な立体音響コンテンツを制作するスタジオエンジニアにも、密閉型のほかに開放型のヘッドホンをリファレンスとして用意するプロが増えているようです。ゼンハイザーのHD 490 PROも今後スタジオエンジニアに注目される機種になりそうです。

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