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オススメポイントとイマイチポイントを紹介、わずか3分の充電で4時間駆動は魅力!

1万3980円と手頃かつ本格派、つまみ持ちに特化したゲーミングマウス「VM610」を使ってみた

2024年04月05日 13時00分更新

文● Okano 編集●八尋/ASCII

「VM610」

 エレコムのゲーミングデバイスブランド“ELECOM GAMING V custom”から、54gの軽量ワイヤレスゲーミングマウス「VM610」が登場した(価格は直売サイトで1万3980円)。大きな特徴は左右側面のえぐれ具合や、サイドボタンの位置がやや手前気味になっているなど、つまみ持ちに特化しているという形状にある。

 スペックをおさらいすると、VM610はPixart社製のセンサー“PAW3395”をコアとした新開発のワイヤレスゲーミングマウス専用のエンジン“ELECOM Wireless S.P.S Engine D+”を搭載。2万6000DPI(100毎に設定可能)、最大速度650IPS、加速度50Gに対応し、最大レポートレートは最大1000Hzとなっている。

 誕生からおよそ1年半で急速にその存在感を発揮しはじめた V customの新作マウスの実力は如何に。主にFPSなどのシューティングゲームで数週間使用したインプレッションをお届けする。

個人的オススメポイント1:形状は癖強め、つまむならちょうどいい

つまみ持ちに特化した形状

 前述のとおりVM610は、「つまみ持ち」に特化したマウスと謳われている。つまみ持ちとは、文字どおり指先だけでマウスをつまむように操作する持ち方であり、手首をある程度固定して指だけで操ることになる。

 サイズはおよそ幅61mm×奥行121mm×高さ37mmだ。幅は約61mmとなっているものの、左右側面がかなりえぐれているため、この数字よりもより小さく感じる。つまみ持ちでマウスを固定する親指と薬指がしっかりフィットする形状となっており、まさにつまみ持ちのためのマウスである印象を受ける。

個人的オススメポイント2:細かいところまでつまみ持ち向けデザイン

 重心は一般的にマウスの真ん中にあることが多いと思うが、VM610はセンサーの位置からしてホイールの真下あたりに感じる。つまみ持ちの場合はマウスの動かし方が前よりを中心になることが多いので、これもまたつまみ持ちを意識したデザインだろう。

 また、サイドボタンの位置にも注目すると、かなり手前寄りであることがわかる。これもつまみ持ちをした際の親指の位置にあわせていると考えられる。

サイドボタンもつまみ持ちを想定した位置になっている

 ただ、筆者の場合はつまみ持ちをした際にサイドボタンを上手く押せないのであまり使うことはなかった。この辺りは個人差があると思うので可能であれば一度触ってから購入を検討するといい。

個人的オススメポイント3:3分の充電で4時間のプレイが可能

 ずぼらなFPSプレイヤーの場合、マウスの充電はついつい忘れがちだ(筆者もそうだ)。VM610は最大約50時間の駆動時間に加え、わずか3分間の充電で約4時間使用することが可能だ。最近のハイエンドマウスでは100時間弱がスタンダードになってきているのでやや弱めではあるが、価格を考慮すれば十分だろう。

個人的オススメポイント4:剛性が高そう

 VM610は約54gと(実測では54.3gであった、誤差の範囲だろう)ゲーミングマウスのなかでは軽量な部類だ。近年軽量マウスは増えてきているが、剛性が低いものも少なくない。一方でVM610は比較的「握り締めても大丈夫」なマウスだ。

 強く力を加えてもたわみやミシミシといった音はしないし、大きな振り向きの際にマウスを強い力で置き直してもヤバそうな音や感覚がすることもなかった。

 白状すると筆者は軽量マウスをいくつか壊した(内部で部品が外れてしまう、たわんでしまう等)経験もあるが、VM610はある程度信頼がおける印象を受けた。もちろん常識の範囲内に限るし、前提としてあまり乱雑に扱わない方がいい。

個人的オススメポイント5:専用ソフトが使いやすい

インターフェースがわかりやすい「ELECOM GAMING Tool」

 VM610に限らず、V customシリーズの各種設定は専用の制御ソフト「ELECOM GAMING Tool(EG Tool)」を使用する。これの使い勝手が非常にいい。変な会員登録も求められず、動作が軽く安定している。ゲーム中に突然アップデートが入るなんてこともない。

 EG Toolでは左右クリック、ホイールクリック、サイドボタン2つ、ホイールの下のボタン2つ、背面のボタン1つの計8つのボタンを割り当てることができる。約54gの軽量マウスながら多くのボタンが付いていることも、うれしいポイントだろう。

ホイールとホイール下のボタンにも割り当てが可能だ

 そのほか、DPI設定、ポーリングレート設定、マウスパッド最適化、リフトオフ距離(センサーとマウスパッドが反応する距離の設定)などを変更することができる。どれもわかりやすいインターフェースになっているので、迷うことなく操作できるはずだ。

個人的イマイチポイント1:ソフトウェアとプリセットの紐付けはできない

 EG Toolは簡単に操作できるという強みの一方で、ソフトウェア毎の自動設定がないという弱点もある複数の設定をプリセットとして保存することは可能であるものの、一般的な大手ゲーミングデバイスメーカーが提供するような、プリセットとソフトウェアの紐付けはできない(例えば、『VALORANT』プリセットBと紐付けておけば、『VALORANT』がアクティブになっている時に自動的にプリセットBが適用されるというような機能)。また、プリセットの切り替えに2秒~3秒かかってしまうのも気になる。

個人的イマイチポイント2:ちょっと小さい

 これはほぼ筆者の手のサイズ感が理由であるため、参考程度に留めてほしい。筆者は手首から人差し指の先まで約20cmあり、恐らく大きな部類に入るだろう。前述のとおり、左右側面がかなりえぐれていることもあり、小指と薬指がかなり窮屈ではあった。願わくば同社の一部他ラインナップでみられる2つのサイズ展開をしてくれればなおうれしかった。

 このほかにも、エレコム製であることから多くの国内家電量販店や直売ショップなどで実際に触れることができる点や、替えのマウスソールが付属しているなどのメリットもある。サポート面や触りやすさなど、日本のメーカーならではの安心感もあるため、検討する価値があるだろう。

付属製品。ソールが標準で付いている

 ただし、散々述べている通りつまみ持ち専用なだけあって形状はかなり癖が強い。一度触って試してみるのがおすすめだ。

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