このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第474回
山根博士のグロスマレビュー
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり
2024年04月06日 12時00分更新
◆高級品を思わせる背面デザイン
ではrealme 12 Pro+ 5Gの実機を見てみよう。ディスプレーは6.7型2412 x 1080ドット、120Hz駆動で3200万画素のフロントカメラを搭載する。ディスプレーは左右の角を丸めたエッジデザインだ。なおバッテリーは5000mAhで67Wの急速充電に対応する。
背面はヴィーガンレザーで左右から覆い、中央で留め合わせたようなデザインとしている。センターを走るゴールドのラインもプレミアム感を高めてくれる。シルキーな触感は本革まではいかないものの、肌触りも優しくカメラとして使うときのホールド感もとても良い。カラーバリエーションはブルーとベージュの2色である。
カメラバンプを覆う金属リングは、CNCによるマシンでカットで300のラインが精密に削られている。金属の質感も高く、手で触れてみると質感も心地よい。思わずベゼルのように回してしまいたくなるような、腕時計をインスパイアしたデザインである。
本体サイズは約74×161.5×8.8mm、重さは196gだ。カメラバンプのでっぱりは多少あるが、デザイン性が高いためあまり気にならない。また、望遠カメラを3200万画素、光学2倍にした「realme 12 Pro」も一部の国で販売される。
今回は発表会での試用のため、10分程度しか操作できなかったが、本体のパフォーマンスはチップセット相応であり、ハイエンドゲームをプレイしない限り不満が出ることは少なそうだ。インドでの価格はメモリー8GB、ストレージ128GBの構成で約3万ルピー、約5万4000円となっている。
カメラは室内で簡単にしかテストできなかったので、参考までに簡単な作例を掲載しておく。6倍のデジタル望遠も十分使い物になるだろう。20倍では全体の構図が縮小表示されるため、遠くのターゲットを撮影しやすくなるが、画質はかなり粗い。実用性を考えると10倍以下までが現実的だ。
【まとめ】カテゴリーを明確にしたことで
キャラクターがわかりやすくなった
realmeはもともと、シャオミのコスパモデルである「Redmi」シリーズの対抗モデルとして登場した。そのRedmiも中国ではSapdragon 8 Gen 3を搭載するハイエンドモデルを出すなど、シャオミのメインシリーズとは別のラインとして製品数を増やしている。
realmeは3つの製品カテゴリを明確にしたが、ライバルは他社のハイエンドモデルではなくそれより下、ミドルハイレンジ、ミドルレンジ、エントリークラスの製品になるだろう。シャオミのRedmiシリーズの中でも売れ筋のモデルに真っ向からぶつかる製品を出すことで、realmeはさらなる製品出荷数を伸ばそうとしているのだ。
日本でrealmeのスマートフォンを見かけることはほぼないだろうが、海外で目にしたときは「GT」「数字」「C」それぞれのモデルにぜひ触れて、性能や品質を体験してほしい。
この連載の記事
-
第520回
スマホ
ライカカメラ搭載の 「AQUOS R9 Pro」に約20万円の価格以上の価値を感じた -
第519回
スマホ
ドコモ以外からも売られる新らくらくスマホはガラケー的UIと進化した健康管理機能で勧めやすい1台 -
第518回
スマホ
モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい -
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった -
第512回
スマホ
ツァイスカメラ搭載のスマホ「vivo V40」は可変色LEDライトでポートレート撮影も得意 -
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 - この連載の一覧へ