時々、ステーショナリーを買っている上野エキナカのお店に寄った帰りに近くにある300円ショップ、3COINS(通称、スリコ)にも寄り道した。ここでは過去何度か3コインではないが、なかなか楽しいモノが見つかることが多い。今回は、ハンギングスタイルでいっぱい売られていた「Device Band」(以降、デバイスバンド)という、税込3300円のエントリークラスのスマートウォッチを衝動買いしてしまった。
筆者のスマートウォッチ歴は、1984年のシャープのプログラミングできる「腕コン」から始まり、1990年代のマイクロソフトとタイメックスのコラボでチューブディスプレー(CRT)の明滅を利用しパソコンと腕時計が通信する「Data Link」(データリンク)。その後のページャー(ポケベル)回線を使った情報同報配信できる腕時計「SPOT」、そしてここ10年ほどのスマートウォッチまで合計すると40年くらい愛用している。
安さが目玉のスマートウォッチを衝動買い
今回ご紹介するデバイスバンドの最大の特徴は、何と言ってもその価格の安さが目玉だ。
対応するスマホは、Bluetooth 4.2でつながるiOSとAndroidの両方。そして3COINSらしいはからいとして、交換ベルトはベージュとピンク、パープルの3種類。パッケージによって任意の1色とブラックが最初から2本組で提供される。同梱品は腕時計本体、2種類のベルト、充電用USBケーブル、保証書や取説、スマホ上で動作するアプリのダウンロードの説明だ。
まずはデバイスバンドへの充電だが、付属のUSBケーブルで内蔵リチウムポリマー充電池(250mAh)に充電する。コネクターは2ピンのマグネット式だ。約2時間の充電で1週間以上はバッテリーで動作する。ディスプレーは1.69インチのTFT液晶(240×280ピクセル)で視認度は高い。筆者は薄暗い画面が好みではないので、常時一番明るく設定している。ベルトを含むデバイスバンドのトータルの重量は約39gだ。
ベルトの交換は、昨今普及しているピン側面の小さな球形のノッチを爪先でスライドさせて取り換える通称「イージーレバー」方式(別称、アビエ)だ。素人にも操作の容易な仕組みなので、ベルトの交換作業は従来のバネ棒をツールで外す方式よりはるかに簡単だ。その日の気分によって、2組のベルトをいつでも交換できるだろう。
デバイスバンドの腕への装着固定は、尾錠のつく棒を少し緩めのベルト穴に差し込み適度な長さにロックする。そして余ったベルト部分を皮膚に近い内側に押し込む、Google Pixel Watchと同様のタイプだ。装着脱着に慣れれば、極めて簡単でスピーディにできるようになる。
デバイスバンドは、Apple WatchやAndroid系のスマートウォッチと同様にスマホと連携動作するために専用のアプリが必要だ。取説のQRコードを読んでGoogle PlayやApp Storeから専用の「GH Smart」アプリをスマホにダウンロードする。GH Smartはスマートウォッチなど、さまざまなデバイスを販売しているグリーンハウスのアプリだ。デバイスバンドも同社のスマートウォッチであるGH-SMWAを3COINSが提供を受けて販売しているようだ。
今回も筆者のサブスマホであるmotorola razr 40にGH Smartアプリをインストールし、その画面の指示に従ってアカウント設定とBluetooth 4.2経由でデバイスバンドのペアリング作業を終えた。導入作業は簡単短時間で終了した。

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