親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第259回
モバイル社会研究所「2023年シニア調査」からわかること
5年で新聞は減少、ネット・SNSが大幅増。ついにシニア層でも変化が!
2024年02月27日 09時30分更新
シニアがニュースを得る手段はテレビと新聞。だが……
「ニュース情報はネットかテレビで得る」という若者が増えている。では、シニア層はどうなっているのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2023年シニア調査」(2023年1月)を見ていこう。
ニュースを得る方法について聞いたところ、テレビはいずれの年代においても、最も高く9割以上に。続いて新聞が高く、年代が上がるほど高くなった。Webサイトは60代で約半数だった。
おすすめの関連記事
流行中のサポート詐欺に必須(?)の機能「遠隔操作アプリ」ってなに?
5年で新聞は減少、ネット・SNSが大幅増加
2018年の結果と比較すると、この5年間でシニアのニュース取得方法にどのような変化が起きているのかがわかる。テレビは相変わらず9割以上である一方、新聞は15ポイント減少。シニアにおいても、新聞利用は減りつつあるのだ。
最も増えたのは36ポイントも増加したWebサイトだ。また、ソーシャルメディアも21ポイント増加している。シニアにおいてもスマホの利用が増え、それに伴い、ニュースの取得もWebサイトやSNS経由となりつつあるのだ。
なお、新聞は全体では15ポイント減らしているものの、全年代で減ったわけではなく、世代ごとに違いがある。特に減らしたのは2023年調査分の60代後半のシニアで、5年前の60代前半と比べると、21ポイントも減少。2023年70代後半のシニアは、5年前の70代前半と比べても、ほとんど変化していない。
Webサイト、ソーシャルメディアはどの世代も同じように上がっており、少し若い世代には、より影響が大きい。
70代後半のシニアはあまり変化がないが、60代後半は特にこの5年でニュースの取得法が大きく変わったというわけだ。
シニア層においてもニュースの取得法は変化しつつある。今後、新聞はさらに縮小し、WebサイトやSNSでのニュース取得が増えることは間違いなさそうだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この連載の記事
-
第350回
デジタル
JKの6割はチャッピー(ChatGPT)に恋愛相談経験あり -
第349回
デジタル
あなたの投稿も使われる! Grokの学習を拒否する設定方法教えます -
第348回
デジタル
生成AIのファクトチェックは5割強!? 「AIはアシスタントで自分はその●●」と考えて利用すべし -
第347回
デジタル
依存にならないスマホ制限方法を紹介! でも必ず抜け道があるので「子どものやる気」が必須 -
第346回
デジタル
LINEリニューアルの変更点を徹底紹介! 「LINE VOOM」が「ショッピング」に!? -
第345回
デジタル
すでにテレビCMは1割! 大学生・大学院生はSNSとYouTubeで広告を見ている -
第344回
デジタル
情報収集のX、暇つぶしのTikTok、有名人・知人の動向はインスタ -
第343回
デジタル
スマホ故障に備えてLINEのトーク履歴を自動バックアップする設定を覚えよう -
第342回
デジタル
動画系SNSは新聞より陰謀論にはまりやすくなる傾向あり -
第341回
デジタル
すでに5人に1人が生成AIで検索中! 10代ではChatGPTがYahoo!より使われている -
第340回
デジタル
LINEで過去のトークを簡単に検索する方法を画面付きで紹介 - この連載の一覧へ



